2009 Fiscal Year Annual Research Report
子どものヘルスプロモーション促進への基礎教育における外来看護実習と外来看護の構築
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18390593
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
及川 郁子 St. Luke's College of Nursing, 看護学部, 教授 (90185174)
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Keywords | 小児看護 / ヘルスプロモーション / 外来 / 基礎教育 / 小児看護学実習 / 看護プログラム |
Research Abstract |
本研究は、看護学基礎教育を行なっている大学と小児外来をもっ臨床現場が協同・連携して子どものヘルスプロモーションの促進に向けた看護プログラムを実践し、基礎教育における外来看護実習の位置づけの明確化と、子どものヘルスプロモーションに向けた外来看護のモデル構築を目指すことを目的に4年計画で行なう研究である。4年目の最終年度は、以下の3点を中心に実施した。 (1) 看護プログラムの実践・評価:昨年度作成した評価方法を基に、今年度は2つのプログラムを中心に実践・評価した。「血液検査」は3医療機関・4名の参加、「予防接種」は3幼稚園・29名の参加があった。プログラムに対する評価は、子ども(5歳前後)の参加観察、同席保護者(幼稚園では幼稚園教諭)へのインタビューなどを通して行った。血液については小学校低学年相当の内容で、予防接種については子どもたちの反応もよく、保護者からの意見も肯定的であった。また、昨年度から実施している5つのプログラムについて、より多くの看護師が外来で実施できるよう、日本外来小児科学会ワークショップで実演・教材の紹介を行った。予防接種を除いた「診察」「吸入」「点滴」「血液検査」には基礎教育の学生も補助的関わりをしながら参加したが、子どもの理解や健康教育の意味について考える機会となっていた。「吸入」「点滴」「予防接種」については処置直前の教育として、個別的な介入を現在も実施している。 (2) 小児看護学における外来看護実習カリキュラムの検討:これまで検討してきた小児外来実習内容について、医療機関、教育機関に活用度調査を実施し、最終的に22領域101項目からなる実習内容を提示した。看護師が教員との共通理解のもとに実習指導ができるように、指導マニュアルや指導上の配慮点についても追加した。(3) 報告書の作成・配布:今回の研究を通し、外来で健康教育を行うことの重要性や看護学生と看護師の協働の意味を見出すことができ、4年間の研究内容を1冊にまとめ、関係機関に発送し啓発活動の一部とした。
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Research Products
(1 results)