2006 Fiscal Year Annual Research Report
青壮年期の高脂血症予防のための行動科学に基づく介入プログラムと効果に関する研究
Project/Area Number |
18390601
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
和泉 比佐子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教授 (60295368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐伯 和子 北海道大学, 医学部, 教授 (20264541)
藺牟田 洋美 首都大学東京, 健康福祉学部, 淮教授 (60250916)
松原 三智子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (20304115)
森 満 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50175634)
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Keywords | 高脂血症予防 / 青壮年期 / 介入プログラム / 効果測定 / 行動科学 |
Research Abstract |
平成18年度計画:高脂血症予防のための行動科学に基づく早期介入プログラムの構築 1)文献検討および介入プログラムの作成 介入プログラムには、BanduraがSocial Cognitive Theoryの中で提唱した概念である自己効力感を基盤とした。自己効力感は、Transtheoretical ModelやPRECEDE-PROCEED Modelにおいても重要な概念の一つとされており、自己効力感をキーワードに文献検討を行った。 自己効力感は、自分がその行動をうまくとれるかどうかに関する予期である。行動変容を促すための介入プログラムの作成では、自己効力感を高めることを焦点とした。また、自己効力感を高めるといわれている4つの情報源(遂行行動の達成、代理的体験、言語的説得、生理的・情動的状態)が得られるよう、セルフモニタリング、ピア・ラーニング、スモールステップ法という方法を組み入れ、小集団アプローチと個別健康教育を組み合わせることとした。 2)介入の効果測定の計画作成 介入の評価指標として、高脂血症予防のための保健行動に対する自己効力感尺度、身体活動量、食事摂取量、BMI、血清脂質値(総コレステロール値、中性脂肪値、HDLコレステロール値、LDLコレステロール値)とした。評価指標は介入前と介入後1ヶ月の時点で測定し、比較検討することとした。 3)介入プログラムの実施準備 札幌医科大学倫理委員会において研究実施計画の審査をうけ、承認された。 平成18年度の健康診査の結果、高脂血症有所見であった地方自治体の20〜49歳の職員に対し、介入プログラムを実施するために当該協力機関と対象者の選定および実施時期について調整中である。
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