2008 Fiscal Year Annual Research Report
青壮年期の高脂血症予防のための行動科学に基づく介入プログラムと効果に関する研究
Project/Area Number |
18390601
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
和泉 比佐子 Sapporo Medical University, 保健医療学部, 准教授 (60295368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐伯 和子 北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 教授 (20264541)
藺牟田 洋美 首都大学, 東京・健康福祉学部, 准教授 (60250916)
松原 三智子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (20304115)
森 満 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50175634)
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Keywords | 高脂血症予防 / 青壮年期 / 介入プログラム / 効果測定 / 行動科学 |
Research Abstract |
平成20年度計画:高脂血症予防のための行動科学に基づく早期介入プログラムの実施と効果測定 1)介入プログラムの実施および効果測定 平成20年度の健康診査の結果、高脂血症有所見あるいは高脂血症既往歴のある5事業場の計12人に、自己効力感を高めることを基盤として、セルフモニタリング、スモールステップ法を取り入れた個別面談を中心とした3週間の介入プログラムを実施した。対象者の性別は男性が10人、女性2人、平均年齢は42.5歳であった。 介入の前後比較の結果、ライフコーダーを用いて測定した一日あたりの歩数が増加し、食事におけるエネルギー摂取量の減少がみられた。藤内ら(1994)による日常生活での健康行動は望ましいとされる方向に変容し、生活習慣の改善が見られた。高脂血症予防のための保健行動に対する自己効力感はやや高まっている傾向がみとめられた。また、個々人の実践可能な目標設定と、目標の実行状況から生活習慣の改善が見られた。血清脂質値や継続的な生活習慣の改善に関する長期的な効果についての評価が今後の課題として残った。 2)介入プログラムの評価 介入プログラムの回数および個別面談の所要時間については、適切との回答が得られた。介入期間は適切との回答が得られたが、もっと長期間でも良いとの意見も出された。 ライフコーダー装着による身体活動量の測定および個別面談は、生活習慣の見直しに役立ったとの回答が得られた。また、個々人の実践可能な目標設定と、目標の実行状況を記録する生活記録表が生活習慣の改善に有用であったとの評価を得た。
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