2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18401004
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
阿子島 功 Yamagata University, 人文学部, 教授 (00035338)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 正人 山形大学, 人文学部, 准教授 (50292397)
渡邊 洋一 山形大学, 人文学部, 教授 (10137490)
本多 薫 山形大学, 人文学部, 准教授 (90312719)
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Keywords | ナスカ地上絵 / ペルー / 人工衛星画像解析 / 文化人類学 / 認知地図 / 世界遺産 / 地形分類図 / エルニーニョ |
Research Abstract |
1.地上絵全体の分布図は、平成18年度までに高精度人工衛星画像(最小分解能 約0.7m)を広く購入できたことから、平成19年度には、判読図化作業を継続的に行った結果、核心部分について人工衛星画像を基図にした線画を作成できた。さらに周辺について検討するとともに、これまでに判読図化した部分についても、地上絵の配置関係、線や図の重なり合い関係(時代的前後関係)、周辺遺跡との関係などの精査を行う予定である。 2.平成18年12月に現地調査を行った際にペルー文化庁へ英文報告原稿を提出し、本研究費補助金によって平成18年度末にスペイン語の報告書を印刷した。これに基づいて、平成19年度は保護範囲区域内で実測を行うことをペルー文化庁に申請し、平成19年12月に世界遺産指定地内に立ち入って予察的に調査を行うことができた。 3.平成19年度においては、スペイン語報告書をもとに和文による報告書(山形大学大学院社会文化システム研究科紀要,4,pp.103-169)を刊行した。国内学会では「地上絵の図化」についてのほか、「地上絵の保全に関わる事項としてエルニーニョの際の強雨による地形変化」を人工衛星ALOS画像を利用して抽出する手法などの発表を行った。 (なお、JAXAの広報誌で人工衛星画像の考古学への利用例として紹介された他、ナスカの地上絵は一般にも関心を呼び、平成20年2月にTBS世界不思議発見で新発見の地上絵を含んで放映された。)
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Research Products
(5 results)