• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2007 Fiscal Year Annual Research Report

北京・天津を中心とした華北の廟会と祭祀組織「香会」の実態研究

Research Project

Project/Area Number 18401011
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

櫻井 龍彦  Nagoya University, 大学院・国際開発研究科, 教授 (60170643)

Keywords宗教学 / 中国哲学 / 文化人類学 / 民俗学 / 民間信仰 / 廟会 / 道教
Research Abstract

本研究の目的は北京・天津を中心とする廟会とそれに参加する民間の信仰組織「香会」の実態研究にある。そのため現地調査が必要で、今年度も計画にそって実施できた。
5月16日から20日まで、北京・天津で調査した。北京では〓髻山廟会の観察と参拝者へのインタビューおよび「心誠老会」の聞き取りをした。天津では「永音法鼓」を訪問し、彼らの技芸に使う道具類を見せてもらい、会員から聞き取りをした。
9月12から18日まで、北京・天津・河北省で調査した。北京では「衆友同心中幡聖会」と「西北旺幼童少林五虎棍会」の聞き取り調査をした。また北京師範大学資料室で文献収集をした。天津では「〓竿老会」を訪問し、道具類の調査と聞き取りをした。河北省では遷西県に行き、景忠山の廟会を調査した。またこの廟会に参加している香会の一つである尹庄郷忍字口村花会を訪問し、聞き取りをおこなった。
中国側の協力者の調査は北京では孫慶忠氏(中国農業大学副教授)が学生を引率し、60日以上の現地調査をし、数回にわたる報告会を行った。天津では協力者の尚潔氏が研究員を動員して36日間の調査を実施した。
今年度の成果は大きく2点ある。1つは河北省の景忠山に行けたことである。これまでここの廟会を調査したものはいないので、廟会そのものの様子や参加する香会の実態については全く不明であったが、今回の現地調査で概況がつかめた。
2点めは孫慶忠氏と共編で『妙峰山的記憶与記録』(中国語)の報告書をまとめることができたことである。総443頁の大冊である。口述記録14本、研究論文10本、碑文解読2本を収録した。妙峰山については17年度に出版した報告書(総490頁)とともに、主要な香会の基礎資料はこれでそろったことになる。
次年度は研究の重点を〓髻山廟会とその周辺に移し、天津廟会のまとめも行いたい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2008

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] Y髻山廟会田野采風2008

    • Author(s)
      櫻井龍彦
    • Journal Title

      名古屋大学中国語学文学論集 20(掲載確定)(近刊)

  • [Book] 妙峰山的記憶与記録2008

    • Author(s)
      櫻井龍彦・孫慶忠編著
    • Total Pages
      443
    • Publisher
      名古屋大学国際開発研究科

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi