2008 Fiscal Year Annual Research Report
仏教・ヒンドゥー教の東南アジア伝播と王権思想-叙事詩と法典の受容と変容を中心に
Project/Area Number |
18401012
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山下 博司 Tohoku University, 大学院・国際文化研究科, 教授 (20230427)
|
Keywords | ヒンドゥー教 / インド / 東南アジア / 叙事詩 / マハーバーラタ / ラーマーヤナ / 法典 / 佛教 |
Research Abstract |
平成20年度には、文献による研究を進めつつ、ヴェトナム(ホーチミンシテイー)、タイ(首都バンコク、南部ナコン・シー・タンマラート)、およびシンガポールにおいて、東南アジアへ伝播したヒンドゥー教・仏教についての現地調査、資料収集、研究活動を行い、それに基づき、文化人類学者の協力のもと、論文「現代タイにおける伝統舞台劇『ラーマキエン』と文化行政-バンコクとナコーン・シー・タンマラートの文化省教育機関での調査をもとに-」等を著している。 また東南アジアに伝わるインド的宗教に関しては、単著『ヨーガの思想』を公表し得た。一般向けも兼ねており、研究の成果を市民に還元するという意味から意義があったと思う。日本宗教学会では前年度に行ったフィリピンでの調査に基づく発表を行い、学会誌に「発表要旨」として当座の成果を公開した。ヴェトナム・ホーチミンでの調査は、タミル系ナガラッタール・カーストのヒンドゥー寺院についてのものであるが、さらに研究を続け、実体的成果を得た上で、近日中に成果を公開したいと考えている。 法典にかかわる問題についても、前掲「現代タイにおける伝統舞台劇『ラーマキエン』と文化行政-バンコクとナコーン・シー・タンマラートの文化省教育機関での調査をもとに」の中で間接的に論及しているが、より纏まったかたちでの考察と成果公開を記している。
|
Research Products
(4 results)