2007 Fiscal Year Annual Research Report
近世・近代ペルシア語文化圏における言語・民族・国家形成
Project/Area Number |
18401021
|
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
近藤 信彰 Tokyo University of Foreign Studies, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (90274993)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 睦 東京外国語大学, 外国語学部, 准教授 (50272612)
真下 裕之 神戸大学, 大学院・人文学研究科, 准教授 (70303899)
森本 一夫 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (00282707)
|
Keywords | ペルシア語文化圏 / 国際研究者交流 / イラン:インド:トルコ / 国民国家 / 民族形成 / 言語政策 / 歴史史料 |
Research Abstract |
研究計画に従ってペルシア語関連史料、および現地の歴史叙述に関する資料の収集、および現地歴史研究者との交流を行った。代表者の近藤信彰は、2月にインドへ出張し、インドにおけるペルシア語文化関連資料を収集するとともに、現地の研究者との交流に努めた。今回は北インドのいくつかの研究機関を訪問するとともに、昨年度に続いて、ハイダラバードではサーラール・ジュング博物館で写本調査を行った。 研究分担者の森本一夫は、9月にトルコにおけるペルシア語文化の調査に赴くとともに、これまでの研究成果をウィーンで行われた第6回ヨーロッパ・イラン学会議において発表した。また、同じく研究分担者の菅原睦は、2月末よりトルコに出張し、言語学的見地から、テュルク諸語に対するペルシア語の影響に関する調査を行った。 このほかには、研究協力者を海外に派遣した。守川知子(北海道大学准教授)を2月にイランに派遣し、ペルシア語文化研究の現状について、および古代ペルシアとの関係に関して調査を行った。また、インドには二宮文子(京都大学研修員)を派遣し、インドにおけるペルシア語のスーフィー文献に関する調査を行った。 全体としては、北海道大学出版会から刊行予定の『ペルシア語が結んだ世界』の執筆・編集作業を行った。この論集が本プロジェクトの最初の成果となるとともに、今後取り組むべき課題を明らかにする手段でもある。来年度中の刊行を目指している。また、AA研の共同研究プロジェクトの研究会の際に、メンバーが顔を合わせ、意見の交換を行った。
|
Research Products
(16 results)