2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18401024
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
李 成市 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30242374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平川 南 国立歴史民俗博物館, 館長 (90156654)
三上 喜孝 山形大学, 人文学部, 助教授 (10331290)
安部 聡一郎 金沢大学, 文学部, 専任講師 (10345647)
橋本 繁 早稲田大学, 文学学術院, 客員研究助手 (90367144)
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Keywords | 古代朝鮮 / 新羅 / 百済 / 木簡 / 出土文字資料 / 東アジア |
Research Abstract |
城山山城木簡の総合的な検討を行うべく、2006年8月に国立昌原文化財研究所において調査を実施し、赤外線カメラによる分析を通じてこれまでの釈文を再検討し、新たな釈文を作成した。 2007年1月13日には国際シンポジウム「韓国出土木簡30年」を開催し、韓国出土木簡の新たな研究成果を、内外の日本史、朝鮮史、中国史研究者に提示することによって、日本出土木簡や中国出土木簡との比較の視点から韓国出土木簡の地域的特色を明らかにした。 国立昌原文化財研究所および国立金海博物館において(株)コンテンツの協力により、城山山城木簡70点を高精度デジタルカメラによりカラー写真と赤外線写真を撮影し補正作業をおこなった。さらに、このカラー写真と新たに撮影した赤外線による2種類の写真を並行して同時に観察することが可能なソフトを開発し、木簡を実見してはじめて可能であった表面観察を、どこにおいても、誰にでも行うことを実現した。 こうした資料のデジタル化によって、木簡の文字情報のみにとどまらず、木簡の製作技法をはじめとする様々な情報の観察を可能とする、これまでにない画期的なデジタル資料として活用を可能とした。
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Research Products
(7 results)