2007 Fiscal Year Annual Research Report
西アフリカの歴史的文明の形成と展開過程に関する歴史人類学的研究
Project/Area Number |
18401041
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
坂井 信三 Nanzan University, 人文学部, 教授 (00140012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹沢 尚一郎 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 教授 (10183063)
仲谷 英夫 鹿児島大学, 理学部, 教授 (20180424)
大稔 哲也 東京大学, 人文社会研究科, 准教授 (10261687)
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Keywords | 西アフリカ / 文明 / 都市 / 交易 / イスラーム |
Research Abstract |
・現地調査の全体期間平成19年11月15日〜平成20年1月11日 ・竹沢尚一郎は以下の期間、マリ共和国ガオ旧市街での発掘調査を行った。 平成19年11月16日〜平成19年12月5日および平成19年12月22日〜平成20年1月10日 ・坂井信三と大稔哲也は平成19年12月17日〜平成20年1月3日の間、マリ共和国トンブクトゥおよびガオ周辺で、アラビア語古文書と墓石の調査にあたった。なお、遺跡出土の動物遺骨の分析を担当する仲谷英夫は、本務校の用務のため今年度の現地調査には参加できなかった。 ・竹沢の指揮した発掘調査はガオ旧市街にあり、かつての王宮跡と思われる遺構である。昨年に引き続いて未発掘部分の発掘を東および西方向に展開し、建物遺構の全容をほぼ明らかにした。今年度の発掘でとくに注目すべき成果は、これまでなく多くのガラス破片、ビーズ、金と思われる金属片などが出土したことである。その詳しい分析は今後の研究を待たなければならない。 ・坂井と大稔の現地調査は、当初トンブクトゥ周辺でのアラビア語古文書調査とキダル、エッスークでの交易路および墓石の調査を予定していたが、現地の治安状況の悪化のためにキダル、エッスークは断念し、かわりにトンブクトゥ北方のアラワーンでの古文書および交易路の調査を実施した。トンブクトゥではアラビア語古文書を所蔵する公立および私設の文書館・図書館を訪問し、アラビア語古文書の保存状況と利用の状況を見聞した。またガオでは昨年度に続いてガオ・サネのムスリム墓地の墓石の補足調査を行った。
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Research Products
(1 results)