2006 Fiscal Year Annual Research Report
医療と文化の連関に関する統計科学的研究ー生命観の国際比較
Project/Area Number |
18402001
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Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
山岡 和枝 国立保健医療科学院, 技術評価部, 室長 (50091038)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉野 諒三 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構, 統計数理研究所・データ科学研究系, 教授 (60220711)
林 文 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 教授 (00180977)
丹後 俊郎 国立保健医療科学院, 技術評価部, 部長 (70124477)
小林 廉毅 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70178341)
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Keywords | 生命観 / 生命観 / 医療 / 文化要因 / 社会調査 / 国際比較 / 信頼感 / 健康満足 / 生活満足 |
Research Abstract |
本研究では、文化の連鎖的比較の立場から、前回の科学研究費(基盤B(海外)2002-2004)を受けて韓国・台湾・日本で行った大規模標本調査に基づく医療と文化に関する調査研究をさらに深め発展させることを図った。すなわち、健康をより広範な観点から生命観(life, spirituality)という大きな枠組みに着目し、大規模標本調査から得られた情報に基づき、その相違を社会・文化的視点から捉えることは、今後の健康間題に対処していく上で大きな意味をもつと考えた。そして特に、アジアとの対比を考え、西洋諸国のうち、既存の調査結果(7カ国国際比較調査)より特徴的と考えられた米国、ドイツにて調査を行うことを考え、本年は米国調査を遂行した。 米国での調査を遂行するにあたり、基礎資料(欧米およびアジア対象諸国の関連調査データ、文献等)を収集・整理し、間題点の検討を行なった。米国調査は米国での調査事情や費用を勘案し、CATIによるRDD調査として行うこととし、Gallup Japanに調査を委託した。調査対象はアラスカ・ハワイを除き、米国に居住する20歳以上の男女1000(完了標本数)とした。調査票は、各地域の人々の多面的・多次元な一般的意識構造(人間関係、宗教、教育、健康、家庭、男女の役割etc.)や対人関係における「信頼感」、集団内や集団間の「信頼感」などを含む「医療と文化の多次元的連関に関する統計科学的研究」で用いた質問に、さらに生命観および自己開示に関する質間項目、計34問で構成した。調査結果のデータクリーニングおよびGallupとの調査法の確認等を行い、本年は回収結果について単純集計表作成し、一次的データ分析を行なった上で、第一次報告書をまとめた。詳細な分析は順次行っていく予定である。
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