2007 Fiscal Year Annual Research Report
大学と地域のスポーツ連携事業モデルの研究:ボールスクール・ハイデルベルクを事例に
Project/Area Number |
18402002
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
木村 真知子 Nara University of Education, 教育学部, 教授 (60144630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 豪仁 奈良教育大学, 教育学部, 准教授 (40206834)
若吉 浩二 びわこ成蹊スポーツ科学大学, スポーツ学部, 教授 (30191729)
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Keywords | ボールスクール・ハイデルベルク / 種目横断 / ボールゲーム / 総合型地域スポーツクラブ / 企業スポンサー |
Research Abstract |
ボールスクール・ハイデルベルクの理念と実践について文献研究とE-Mailの交換を中心に実施した。ドイツにおける大学と地域のスポーツ連携事業一般についての情報を入手し、それらを検討することによって「ボールスクール・ハイデルベルク」の独自性を明らかにした。その結果、「ボールスクール・ハイデルベルク」は、外遊びの要素を取り入れた「種目横断的なボールゲーム学習プログラム」を特徴としており、外遊びが激減した現代ドイツの子どもたちのニーズに合致しているために、大きな反響を呼んでいることがわかった。無論、この事業を支えるドイツの地域スポーツクラブの伝統と企業スポンサーのサポートは絶大で、「ボールスクール・ハイデルベルク」のような社会改革的な事業は、理念だけでなくインフラをいかに整備していくかが問題であることも明らかになった。 とはいっても、まず第一に「ボールスクール・ハイデルベルク」の理論と実技が集約されているドイツ語の教本を日本に紹介し、日本で情報を共有することが今後の研究発展のための第一ステップと考え、木村真知子編著「子どものボールケームバルシューレ」(創文企画、2007)を出版した。 さらに、その本を使って、奈良教育大学附属小学校をはじめ、いくつかの総合型知識スポーツクラブで「ボールスクール」を開始した。それは日本における「ボールスクール・ハイデルベルク」の応用の可能性を考察するためである。参加児童の保護者に予備アンケートをとり、来年度のハイデルベルクにおける研究に備えた。
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Research Products
(3 results)