2008 Fiscal Year Annual Research Report
アツモリソウ属のHVカメラによる生態調査と遺伝子解析に基づく進化系統性の解明
Project/Area Number |
18402005
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Research Institution | Kokugakuin Tochigi Junior College |
Principal Investigator |
谷口 弘一 Kokugakuin Tochigi Junior College, 初等教育学科, 講師 (60002771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 達夫 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 講師 (50334636)
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Keywords | アツモリソウ / 生態調査 / 進化系統性 / DNA解析 / 無菌培養 / 北半球のアツモリソウ |
Research Abstract |
20年度は19年度の開花がカナダは10日早く米国は7日遅かったため19年度より一週間遅い日程を組んで調査を行った。出発三週間前に開花日時を関係者に問い合わせたが、カナダでは天候不順で予測が立たないと言うことで、前記予定を組んだ。しかしながらカナダでは低温のため、予定地では開花種は僅かであり、調査日より十日後でも開花しない種も見られた。カナダで調査したYellow lady's slipperはごく一部の場所に開花していたが、大きな群生地では未開花であった。Sparrowegg lad's slipperは芽出しが見られる程度であった。天候も悪く十分調査は出来なかった。北米で調査したものはShowyの群落と,C.can didumとYellow lady's slipperである。サイテスの許可書を取り実験用の幼苗を購入した。Yellow mountain, C.candidum, ShowyとShowy albinoで全部で20株を購入した。これはDNA解析と無菌培養に使用するためである。北欧プリンスエドワードは開花期が重複したため、調査を行えなかった。21年度に行う予定である。DNA解析は日本種のもの4種、北米、カナダのもの10サンプルを横浜国立大学へ送り現在解析中。その他本研究でアツモリソウの開花日時短縮の実験を平成19年から行なっている。Showy albinoの無菌培養株を使用している。春化処理を13ヶ月で2回行って開花まで7〜8年掛かるものを短縮することを目的としたもので、平成21年現在3ステージを経過した実験株が温室で生育している。このための無菌培養も継続して行っている。
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