2008 Fiscal Year Annual Research Report
海上交通の安全評価システムの国際標準化に関する基礎研究
Project/Area Number |
18402006
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
古莊 雅生 Kobe University, 海事科学研究科, 教授 (80243335)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 憲治 神戸大学, 海事科学研究科, 教授 (10184532)
渕 真輝 神戸大学, 海事科学研究科, 助教 (20362824)
藤本 昌志 神戸大学, 海事科学研究科, 准教授 (70314515)
|
Keywords | ヒューマンファクター / 海上安全 / 交通事故 / 認知科学 |
Research Abstract |
平成20年度(2008年度)の研究活動実積は、以下のとおりである。本研究課題の目的は、「トルコ及びガーナ(アフリカ)における海上交通の安全性に関する評価システム」のフィールド調査であった。また、人的要因の検討が進むIMO(国際海事機関:ロンドン)における討議内容を加えて、フィールド調査の概要を以下に示す。 1)トルコにおけるフィールド調査活動 2007年(平成19年)11〜12月にかけて実施したAIS(船舶自動認職システム)の調査に引き続き、第16回IMLA(世界海事教育者会議)での成果発表に併せてフィールド調査を実施した。日本との大きな違いは、首都アンカラでの一元的データ管理と小型船舶(ClassB)への強制装備であった。 2)ガーナ(アフリカ)におけるフィールド調査活動 Regional Maritime University(RMU)とMaritime Authority(海事庁)を調査した。労働力の供給をアジア(特にフィリピン)に依存している海運業は、今後、アフリカの労働力を求めることが予想される。10年後の船員供給能力がアフリカにあるとするならば、安全運航の基盤である海上交通の安全性を評価する必要がある。IMOが推進する安全航行と海洋環境の保全は、海事庁を調査した結果、ある程度の違成は可能であると判断できた。 3)国際海事機関での人的要因調査活動 STW(訓練及び海技資格の標準)に関する国際条約の包括的見直し経過を調査した。その結果、新たな国際標準に向けたSTCW条約の動向を探り、安全性にかかる評価システムの構築に指針を得た。 上配に関連する活動を含めた成果論文・冊子のタイトルは、次の3点である。 1. Investigation on the Factors of VTS Operators' Mental Workload: Case pf Japanese Operators/ANC2008Shanghai, CHINA 2. Investigation on the Factors of VTS Operators' Mental Workload: Case of Turkish Operators/IMLA16, IZMIR 3. SHIPBOARD ENGLISH for Non-Native Students(Worldwide)Training Manual: Pocket Booklet for Young Seafarers
|
Research Products
(3 results)