2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18402015
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
白石 隆 National Graduate Institute for Policy Studies, 政策研究科, 教授 (40092241)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 洋之介 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (60012986)
ハウ キャロライン 京都大学, 東南アジア研究所, 准教授 (70314268)
本名 純 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (10330010)
岡本 正明 京都大学, 東南アジア研究所, 准教授 (90372549)
鬼丸 武士 政策研究大学院大学, 政策研究科, 研究助手 (80402824)
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Keywords | 中国 / 東南アジア / 東アジア地域秩序 / 中産階級 / 政治 / 非伝統的安全保障問題 / 新華僑 / 金融 |
Research Abstract |
本年度は各メンバーによる現地調査と、ギナンジャール氏へのインタビューの編集を中心に研究を推進した。まず現地調査であるが、白石はジャカルタ、シンガポール、マニラ、クアラルンプールで、主に中国の台頭に伴い現地の政治・社会状況がどのように変化しつつあるかについて調査を行った。岡本はパンカルピナンで、インドネシアの地方政治の変化と、この地に住む華人がいかなる行動をとっているのかについての調査を実施した。鬼丸は北京で中国政府が流入・流出する人に対していかなる感染症予防と防疫を実施しているのかについての聞き取りを行った。相沢はジャカルタで、華人の政治的、社会的活動に関する調査を実施した。いずれの調査も、中国の台頭に伴い、現在東南アジアで進行しつつある変化や、起こりつつある問題に焦点をあてたものであり、本科研の遂行の上できわめて重要な意義を持つものである。研究成果の一部はすでに論文などの形で公表されている。次に、ギナンジャール氏へのインタビューである。インタビュー自体は主に平成18年度に実施したのであるが、今年度はそのインタビューテープの原稿化と編集を行った。インドネシアで長く経済政策に関わってきたギナンジャール氏へのインタビューは、インドネシアの現代史を理解する上でも、東南アジアにおけるマクロの政治・経済変動を考える上でもきわめて重要なものである。また、中国の台頭に伴い、現在進行しつつある東南アジア地域の変化を考える上でも一級の資料となるものであり、近日中に英文で公表する予定である。
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Research Products
(5 results)