2006 Fiscal Year Annual Research Report
EUサブリージョンと東アジア共同体:地域ガバナンス間の国際連携モデル構築
Project/Area Number |
18402017
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
多賀 秀敏 Waseda University, 社会科学総合学術院, 教授 (30143746)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 幸男 富山大学, 教育学部, 教授 (00162496)
高橋 和 山形大学, 人文学部, 教授 (50238094)
大津 浩 東海大学, 法学部, 教授 (10194200)
柑本 英雄 弘前大学, 人文学部, 准教授 (00308230)
臼井 陽一郎 新潟国際情報大学, 情報文化学部, 教授 (90267451)
|
Keywords | サブリージョン / リージョナライゼーション / 国際社会単位 / 地域ガバナンス / インターレグ / アイデンティティ / マルチレベルガバナンス / 東アジア共同体 |
Research Abstract |
本研究の目的は、主にEU地域との比較から、サブリージョン形成の日本および東アジア地域での可能性と展望とを分析する点にある。サブリージョンは、必ずしも複数の主権国家全体を包摂する集合体ではなく、複数の主権国家を切り取った地域の集合体である。これまでにない"越境的な国際社会単位"にほかならない。2006年度は、主として、東アジアの比較対象とする欧州について、研究を進めた。「サブリージョンは、EUのようなリージョンを補完しつつも、ガバナンス形成過程で扱われる"イッシュー"や"参加アクターの種類"などの点でリージョンと大きく異なり国家とは異なった新たな国際的行為体が活動しうる政策容器である」点を検証しえた。3年間の継続的研究の初年度にあたり、総合的な成果を生み出すにはいたっていないが、『サブリージョンから読み解くEU・東アジア共同体』(弘前大学出版会)は、現時点での本研究ティームの研究目的に対する認識をほぼもれなく公表したものである。また、3度にわたって開催した大小の研究会では、多数の研究協力者を得ることが可能となり大変有意義であった。海外調査は、主として欧州では、旧東欧地域、フランスとドイツの国境地域、北海サブリージョンの拠点である英国アバディーン、バルト海地域の中心となるスウェーデンに、研究者と研究協力者とを派遣し、多大な成果を収めた。第2年度の東アジアを中心とする研究および第3年度のまとめに大きな貢献をなしたといいうる。
|
Research Products
(5 results)