2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18402031
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
中道 仁美 Ehime University, 農学部, 准教授 (30254725)
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Keywords | 社会学 / 地域政策 / 条件不利地域 / 住民参加 / EU / スウェーデン / イタリア / 地域活性化 |
Research Abstract |
研究計画に従い、8月20日から9月22日までスウェーデン、イタリアを中心に調査を行った。特に、2007年から始まったEUの新計画についての住民活動の動きと、2006年で終了した古い計画の結果について調査した。スウェーデンでは、フーソー集落のあるカル地区で、EUの国境を越えた協力プログラムによる住民移動が見られ、その内容と現地住民、移入者の両方にインタビューを行った。また、新計画の施行に伴い、住民による新たな計画作りについて、カル地区、トロングスヴィーケン地区の聞き取りを行った。また、トロングスヴィーケン地区では、住民自治活動についての新たなインフォーマントが見つかったので、そのインタビューも行った。イタリアでは、EUプログラムの実施について、県によりその状況が異なるため、県の担当者へのインタビューを2つの県で行った。また、それぞれの県で、2006年までの結果についてと2007年以降の動きについて調査するとともに、具体的なプロジェクトの実態を調査した。これら調査の結果、スウェーデンとイタリアではEU政策担当レベルが異なるため、住民レベルでの活動主体への要求が非常に異なることが分かった。コミューン(地方自治体)の規模とも大いに関係しており、今後はその関係を十分に見極めることで、住民、地方自治体、県、国等、それぞれの役割が明らかになると考える。 その他、今回はイタリア、スイス、オーストリア、ドイツのEU地域政策の研究者と意見交換をする機会に恵まれた。スイスはEUに加盟していないが、国境を越えたプログラムにより、EUの近隣諸国との研究交流、共同調査をしており、他のEU加盟国の調査報告とともに、EUの地域政策の難しさと住民への実施状況についての情報が得られた。
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