2007 Fiscal Year Annual Research Report
若者のキャリア形成過程におけるジェンダー格差の国際比較-労働、教育、家族政策より
Project/Area Number |
18402035
|
Research Institution | University of the Sacred Heart |
Principal Investigator |
岩上 真珠 University of the Sacred Heart, 文学部, 教授 (70213270)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 みち子 放送大学, 教養学部, 教授 (60110277)
岡本 英雄 上智大学, 総合人間学部, 教授 (20119126)
土屋 淳二 早稲田大学, 文学学術員, 教授 (80287937)
大槻 奈巳 聖心女子大学, 文学部, 准教授 (30356133)
渡辺 美穂 国立女性教育会館, 研究国際室, 研究員 (40415352)
|
Keywords | 社会学 / 若者 / キャリア / ジェンダー / ライフコース |
Research Abstract |
本研究の目的は、学業を終えた若者が職業を獲得し、社会に適応していく際に、具体的にどのような職業探索活動を展開し、どのようにキャリア形成を行っているのか、成人移行期のライフコースに即して考察することである。またその際に、ジェンダー格差がどのように現れるかについて国際比較を行うことも目指している。 平成19年度は、国内で構造化質問紙調査(「若者のキャリア形成に関する国際比較調査」)を実施した(首都圏100地点、層化無作為抽出による、対象は25-30歳男女5000サンプル、郵送法、回収数980、回収率19.6%)。現在、第一次データの分析中である。 またこれと平行して、若者のキャリア形成のありようと、その際のジェンダー格差の比較を試みるために、日本と同じく少子化でかつ若者の離家が相対的に遅いとされているイタリア(ヨーロッパ)と、同じく少子化で教育キャリアの形成過程から熾烈なことが知られている韓国(アジア)においても、同じ項目の質問紙調査を、それぞれのカウンターパートと協議しつつ実施した。 さらに、イタリアと韓国において、ヒアリングも実施した。イタリアでは、ミラノ、フィレンツェ、ローマを中心に、若者研究の専門家、大学の就職担当者、大学生等にヒアリングを実施する一方、イタリア側カウンターパートのトレント大学研究者と細かいデータの検討および情報交換を行った。韓国では、ソウル市を中心に、韓国女性開発院の研究者および機関担当者へのヒアリングを実施、同じく共同研究の韓国側カウンターパートと協議を重ねた。 次年度(最終年度)は、上記のデータをもとに国際比較分析を行う予定である。
|