2006 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカ・中東地域における社会・文化変容と国際関係
Project/Area Number |
18402036
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Research Institution | Tsuda College |
Principal Investigator |
小倉 充夫 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (40055322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 弘勝 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (20214497)
奥山 眞知 常磐大学, 人間科学部, 教授 (60152443)
三島 禎子 国立民俗学博物館, 助教授 (20280604)
舩田クラーセン さやか 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (70376812)
岩永 尚子 津田塾大学, 国際関係研究所, 研究員 (40398730)
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Keywords | 民主化 / 紛争 / 国民意識 / イスラム / 福祉サーヴィス / パレスチナ / 労働移動 / 教育 |
Research Abstract |
冷戦後の民主化と市場経済の進展という新たな要素が加わり、アフリカ・中東地域では従来からの民族間・階層間・地域間の格差が拡大し、紛争も多発している。小倉はアフリカにおける紛争状況に関する先行研究を踏まえて検討した。その上で、紛争がほとんど見られないザンビアで調査を行い、紛争回避の条件について検討した。民族間関係と国家観についても東部州及び首都ルサカで調査を行い、国民意識形成の状況を把握した。 加納は従来からの研究テーマであるイスラム原理主義と社会福祉活動について中東諸国の比較検討を行った。さらに実務家が多い親EUとみなされる公正発展党のイスラム派とマイノリティ保護基準の導入を期待するクルド集団が、EU加盟交渉に際して微妙な協調を維持している実態を福祉サーヴィスの提供に関わらせて分析をした。奥山はパレスチナ人との共存を思考する動きなど最近のイスラエル社会の変化に関する検討を行った。特に兵役拒否者に注目し、その動機と背景について分析した。 三島はアフリカを故地としながら世界各地で商品を仕入れ、アフリカで販売する「ビジネス」に従事する商業民ソニンケの経済活動とそのネットワークにっいての調査・研究を従来から行って来た。その継続であるが、今回は特に東南アジアから中国へ拠点を動かした人びと、および中東を拠点とする人びとの経済戦略と商業倫理について調査した。 舩田はモザンビークにおける紛争を研究テーマとし、植民地解放闘争の時期に遡りつつ紛争の根源について考察した。北部ニアサ州とタンザニア南部の関係について調査を進めた。岩永はヨルダンにおける留学や出稼ぎなどの経験と階層形成との関連について、教育に注目して研究した。ヨルダンに関する研究が近年急速に進展しており、初年度は主に文献収集と先行研究の整理を行った。
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Research Products
(7 results)