2007 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカ・中東地域における社会・文化変容と国際関係
Project/Area Number |
18402036
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Research Institution | Tsuda College |
Principal Investigator |
小倉 充夫 Tsuda College, 学芸学部, 教授 (40055322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 弘勝 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (20214497)
奥山 眞知 常磐大学, 人間科学部, 教授 (60152443)
三島 禎子 津田塾大学, 国立民族学博物館, 准教授 (20280604)
舩田クラーセン さやか 東京外国語大学, 外国語学部, 准教授 (70376812)
岩永 尚子 津田塾大学, 国際関係研究所, 研究員 (40398730)
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Keywords | 民主化 / グローバル化 / 構造調整 / 紛争 / 国民意識 / イスラム / 福祉サーヴィス / 労働移動 |
Research Abstract |
初年度成果を踏まえ、それぞれの課題について調査研究を継続しながら、担当地域におけるグローバル化の影響について実証的に検討した。小倉は南部アフリカ社会における格差拡大と社会的緊張に注目し、緊張への対応とその歴史的変遷を考察した。また南部アフリカ社会の変動について、労働移動を中心に取りまとめ、近々成果を単著として刊行する。加納はフェアトレード運動とイスラム集団による福祉サーヴィスを取り上げ、これらにおける新旧両面性について調査を通じて解明した。 奥山はイスラエルの徴兵拒否問題について面接調査を実施し、国際関係の変化と社会問題の関連性から分析した。三島はアフリカ人商人の海外活動について調べ、グローバル化の進展に伴う変容について調査し明らかにした。舩田はモザンビークにおける紛争の歴史的起源に関する研究を取りまとめ出版した。その後、タンザニアとの国境地帯に住む北部住民の越境的活動について、資料収集・調査を行った。 岩永はヨルダンのイスラムNGOの活動について調査を行い、エジプトのNGOと対比しつつ、構造調整に伴う格差の拡大とイスラムNGOの関連について解明した。宇野はトルコ人・トルコ国民をめぐる意識とその変容についてEU加盟問題とも絡めて考察するため、今年度はまずトルコ国民意識の形成に関する調査を行った。真城はエチオピア民主化後の民族問題について、中央政府の中核を占めるティグライ人における民族意識とその変化について資料収集を行った。 研究成果を持ち寄り、国際関係の変化やグローバル化による各地域の社会・文化変容とその多様性について検討し、各自の対象地域における特徴について考察した。
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Research Products
(16 results)