2006 Fiscal Year Annual Research Report
途上国における持続可能な発展戦略と国際支援システムに関する研究
Project/Area Number |
18402037
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
満田 久義 佛教大学, 社会学部, 教授 (60131306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 正明 佛教大学, 社会学部, 教授 (40101042)
林 隆紀 武庫川女子大学, 生活環境学部, 助教授 (20264806)
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Keywords | マラリア撲滅 / 社会疫学的研究 / ロンボク島 / マラリア・ヴィレッジ・ワーカー / 人間貧困 |
Research Abstract |
マタラム大医学部客員教授(平成18-20年)として「マラリア撲滅プログラム」に参画し、同大学の疫学医療研究班と積極的な研究交流を行い、東ロンボク島でのマラリア蔓延の背景に潜む社会疫学的な発生メカニズムを検討するために、当該地域の自然環境と人間社会をめぐる諸問題について、自然科学的知見をも踏まえた学際的な研究を実施した。とくに、ロンボクの基礎資料の収集と情報通のインタヴューに努めた。 平成18年度は、主としてマラリア高度蔓延地域であり、最も社会経済的な貧困に直面している同島東部のジェロワル・クロワク・ラブアンハジの3地区において、持続可能な発展戦略の基幹である人間貧困とマラリアとの関連について総合地域診断を実施した。特に、マタラム大学医学部の16名のスタッフと地方政府、さらに、各集落に在住している60名あまりのマラリア・ヴィレッジ・ワーカー(MVW)の全面的協力をえて、5000名の住民からの血液採取・真性マラリア診断と2段階層別抽出法による1000サンプルのマラリアに関するアンケート調査(CBDESS)を実施した。その中間報告会として、2007年2月14日に、同大学医学部講堂にて公開セミナー、Malaria Control Program Seminar :"Collecting Baseline Data and Epidemiological/Sociological Survey(CBDESS)"を実施した。現在、マタラム大学医学部紀要として、中間報告書の刊行を進めている。
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Research Products
(1 results)