2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18403012
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
乙藤 洋一郎 Kobe University, 大学院・理学研究科, 教授 (90160895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 和仁 神戸大学, 大学院・理学研究科, 助教 (20335417)
宇野 康司 岡山大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (10510745)
森永 速男 兵庫県立大学, 理学部, 准教授 (40210182)
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Keywords | 大陸東部 / アジア大陸 / テクトニクス / 古地磁気学 / 大陸変形 |
Research Abstract |
1.地質調査と岩石試料採取:今年度は二つの隊を組織した。 (A)ロシア・オホーツク海沿岸マガダン地域調査隊:日本人2人・ロシア人3人で調査隊を構成。 調査日:2009年8月06日~8月27日の22日間。ユーラシア大陸の変形を効率的に検知する方法は、大陸の東西両縁辺部の同時代の磁極の位置を比較し、その相違を見つけることにある。ユーラシア大陸西部域はヨーロッパにあたり、白亜紀からジュラ紀の古地磁気データは完備し、白亜紀からジュラ紀の磁極はよくわかっている。ユーラシア大陸東都域の白亜紀の古地磁気極はいまだ明らかにされていない。そこで、マガダン地域を研究対象地域に選び、白亜紀の岩石を採取し、白亜紀の磁極を求めることを目指した。マガダン地域に分布する白亜紀の溶結凝灰岩石を、19箇所で計175個の試料採取をおこなった。 (B)中国・広西壮族自治区調査隊:日本人3人・中国人1人で調査隊を構成。 調査日:2009年11月6日~11月12日の7日間。インド亜大陸がアジア大陸に衝突した際に、アジア大陸内部は変形した地域と安定な地域に分けることができる。変形をこうむった地域の範囲を調べるために、広西壮族自治区南寧市の南に位置する堆積盆を研究地域に選んだ。この堆積盆において白亜紀の赤色砂岩を12箇所で計120個の試料採取を行った。段階熱消磁・磁化測定、そして主成分分析を行い、安定な高温磁化成分を得ることができた。 2.論文:前年度までに測定して求めた古地磁気の結果に議論を加え、アジア大陸東南部の変形テクトニクス・インドシナ半島の変形テクトニクス・アフリカ大陸東部のテクトニクスに関して論文を完成した。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Tectonic deformation of the Indochina Peninsula recorded in the Mesozoic palaeomagnetic results2009
Author(s)
Takemoto, K, S.Sato, K.Chanthavichith, T.Inthavong, H.Inokuchi, M.Fujihara, H.Zaman, Z.Yang, M.Yokoyama, H.Iwamoto, Y.Otofuji
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Journal Title
Geophys.J.Int 179
Pages: 97-111
Peer Reviewed
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