2006 Fiscal Year Annual Research Report
北米太平洋岸に分布する海成白亜系の高時間精度年代層序と海生生物群の時空変遷
Project/Area Number |
18403013
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
棚部 一成 東京大学, 大学院理学系研究科, 教授 (20108640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 晴良 京都大学, 大学院理学研究科, 助教授 (10181588)
重田 康成 国立科学博物館, 地学研究部, 主任研究員 (30270408)
小玉 一人 高知大学, 海洋コア研究センター, 教授 (00153560)
西 弘嗣 北海道大学, 理学研究院, 助教授 (20192685)
高橋 昭紀 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 助手 (80434257)
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Keywords | 北米太平洋岸 / 海成白亜系 / 精密年代層序 / 海生生物群 / 古生物地理 / 石灰質ナノ化石 / 有孔虫 / アンモナイト |
Research Abstract |
1.野外調査結果 代表者の棚部と研究協力者の伊庭靖弘(東大博士課程院生)の2名は、2006年7月4日から7月21日の日程で、米国アラスカ州南部Talkeetna山地の海成白亜系を地質調査し、下部白亜系(Albian)から多数の大型化石を採集した。また、Alfred川沿いに露出する上部白亜系(Campanian)中に冷湧水性起源と思われる石灰岩を見いだすとともに、その周囲に特徴的に産するイノセラムス科二枚貝などの産状を観察し、化石試料を採集した。さらに、棚部と研究協力者のジェンキンズ・ロバート(科研支援研究員)、カイム・アンドレイ(学振外国人PD)、友杉貴茂(北大博士研究員)の4名は2006年8月15日から約2週間にわたり、米国カルフォルニア州Redding付近の海成白亜系を地質調査し、下部白亜系(Barremian)中のメタン湧水起源石灰岩の周囲に分布する化学合成貝類群集の産状を観察するとともに、化石試料を採集した。これと並行して、中部白亜系Cemonanian/Turonian境界付近を精査し、海洋無酸素事変の検証のための微化石解析用泥岩試料を連続的に採集した。 2.室内研究成果 平成17年度までの第一次調査と今年度の野外地質調査結果と、採集した岩石試料の古地磁気層序学的解析と大型・微化石試料の生層序学的解析の結果に基づき、北太平域で初めて北カルフォルニア州の下部-中部白亜系の総合年代・古地磁気層序を確立した。この成果は、主要分担者共著で現在米国地質学会誌に投稿中である。また、北太平洋域の海成白亜系に特徴的に発達するメタン冷湧水起源石灰岩の形成過程とそれに伴われる化学合成群集の古生物学的特徴をまとめ、Geobiology(受理済み)、Island Arc(査読中)、Acta Palaeontologica Polonica(査読後、修正中)に投稿した。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] First record of a Cretaceous cheliostrome bryozoan from Hokkaido, Japan.2006
Author(s)
Ostrovsky, A.N., Takashima R., Dick, M.H., Grischenko, A.V., Nishi, H., Mawatari, S.F.
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Journal Title
Cretaceous Research 27
Pages: 859-862