中国における住宅エネルギー消費の現状把握とライフスタイルを考慮した将来予測

2006 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 18404012
• Research Institution: Tohoku University
• Principal Investigator: 吉野 博 東北大学, 大学院工学研究科, 教授 (30092373)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 渡辺 俊行 九州大学, 人間・環境学研究科, 教授 (60038106) ; 張 晴原 筑波技術大学, 産業情報学科, 教授 (70227346) ; 高 偉俊 北九州市立大学, 国際環境工学部, 助教授 (20288004) ; 吉野 泰子 日本大学短期大学部, 建設学科, 教授 (90269499) ; 外岡 豊 埼玉大学, 経済学部, 教授 (00282418)
• Keywords: 中国 / エネルギー消費 / アンケート調査 / 実測調査 / 環境問題

Research Abstract

1.用途別エネルギー消費量を中心とした詳細調査
対象地域:上海、長沙、ハルピン3都市 調査対象:各都市2件、合計6件の一般住宅
調査内容及び方法:
(1)エネルギー消費量:各住宅における1年間の電力、ガスの消費量を測定し、暖冷房、給湯、照明、娯楽情報、家事衛生などの用途別消費量を明らかにする。電力消費量の測定は「コンセント接続型測定器」と「分電盤用測定器」を用いて行う。このシステムは電力消費量の測定器と使用量データを蓄積する受信機により構成され、各測定器で計測されたデータが1分間隔で蓄積される。これらの測定器は中国測定用に改造したものである。ガス消費量の測定は「カメラ型カラー画像記録装置」を用いて行う。この測定器はメータの数字を撮影し、写真として記録・保存されるものである。メータの手前に設置し、5分間隔で撮影した。
(2)温湿度:各住宅における1年間の居間、寝室、外気温湿度を測定する。温湿度センサー付小型データロガーを用いて行い、室内では床上1.1mの高さで、屋外では建物の直達日射が当たらない建物北側で空気温度と相対湿度を30分間隔で測定する。
(3)建物形状及び設備性能:現地計測、設計図面、仕様書により調査する。
(4)生活条件:生活習慣、暖冷房時間等を居住者に記録するように依頼する。
2.アンケート調査による月別電気・ガス使用量調査
対象地域:ハルビン、北京、上海、長沙、重慶、南京、広州調査対象:各都市約40件、約350件の住宅
調査内容及び方法:アンケート調査票を用い、電気・ガスの月別使用量及び料金の記録を居住者に依頼する。
[研究協力者]
李 念平 中国湖南大学・建築環境設備工程系 朱 頴心 清華大学・建築学院
劉 京 ハルピン工業大学・市政環境工程学院 陸 偉良 南京工業大学・建築知能研究所
李 振海 中国同済大学・機会工程学院 斐 清清 広州大学・土木工程学院
鄭 潔 重慶大学・都市建設及び環境工程学院