仏・西二カ国の定点観測型農村住宅変容過程追跡と循環型集落環境システムに関する研究

2006 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 18404014
• Research Institution: Hokkaido University
• Principal Investigator: 森下 満 Hokkaido University, 大学院・工学研究科, 助手 (10091513)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 住谷 浩 北海道工業大学, 工学部, 教授 (40048054) ; 月舘 敏栄 八戸工業大学, 工学部, 教授 (50124897) ; 西村 伸也 新潟大学, 工学部, 教授 (50180641) ; 足達 健夫 専修大学北海道短期大学, 助教授 (00269193)
• Keywords: 定点観測 / 農村住宅 / 変容過程 / 循環システム / 集落環境 / 農村計画

Research Abstract

本研究は、第2次大戦後長期間にわたってそれぞれ同一の農村住宅・集落を対象にして定期的、継続的に観察調査を行い、それぞれの方法で農村住宅・集落の変容過程とそのメカニズムを追跡しているフランス、スペイン及び日本の建築学・環境学・社会学の研究者が国際的な協調・共同体制をとり実施するユニークな学際型共同研究である。事前によく調整された同一の視点と方法で3カ国研究者の同時参加型調査をフランス、スペイン両国において実施することにより、それぞれの研究グループが各自の調査方針と基準で行っていた従来の方法では必ずしも明瞭にとらえられなかった新しい変容と維持のメカニズムを探り出すと同時に、それぞれの農村地域に特有の循環型生活と集落環境システムの実態及びその特性を解明しようとするものである。
全4ヵ年の2年度目にあたる本年度の半年間では、
1.フランス・マルジュリッド地方グランリュー村・モンベル集落において、フランス国立科学研究センターUMR研究グループ(Philippe BONNIN所長,Jennifer HASAE主任研究員)のコーディネートのもとに、中央フランス山岳地域における農村住宅の実態と農民の日常生活および住宅、付属施設、及び若干の商業施設等からなる集落構成について、本年秋に予定している本調査に向けての予備的調査を8月に実施した。
2.本調査の日程について検討をおこない、10月初旬から中旬にかけての2週間前後とすることに決定した。
3.本調査の内容について検討を加え、(1)住宅の間取りと集落の空間構成についての実測調査・記録、(2)居住者、集落の代表者へのヒアリング、(3)観察・写真撮影、(4)各種資料収集、をおこなうことに決定した。