2007 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯・亜熱帯性雑草ツノアイアシの他感作用による雑草制御機構の解析
Project/Area Number |
18405018
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小林 勝一郎 University of Tsukuba, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (40087606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山路 恵子 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (00420076)
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Keywords | ツノアイアシ / 他感作用 / 雑草制御 / 熱帯・亜熱帯雑草 / 他感物質 / 土壌水 / 溶存態 / MBOA |
Research Abstract |
タイ王国東北部の畑作栽培において、熱帯・亜熱帯性畑地雑草ツノアイアシ(Rotteboellia exaltata L. f.)マルチ(敷き藁)利用による雑草制御技術に着目し、タイ王国研究者との協同研究により、現地圃場ならびにそれに対する実験室実験によって、本雑草の他感作用発現機構ならびにそれに対する土壌要因の関与解析し、環境負荷の少ない雑草制御技術の発展に寄与しようとするものである。 昨年度の研究より、現地圃場では、ツノアイアシは、5月初旬に出芽し、6-7月ごろ出穂すること、実験室実験により、本雑草粉末の土壌処理により生育阻害作用が発現し、また、粉末処理土壌から採取した土壌水においても同様な作用が認められたこと等から、本雑草は他感作用を有し、その作用は、土壌水中に溶存している他感物質によって発現するものと想定された。 本年度は、他感物質の検索ならびに作用発現に対する土壌要因の関与について検討した。得られた成果は、以下のように要約される。 1)根部抽出液中には、活性を有するいくつかの化学物質が検出され、そのーつば、6-methoxy-2-benzoxazolinoe(MBOA)であった。 2)MBOAは、茎葉部にも存在するとともに、現地生育土壌、温室で栽培した土壌、および、その土壌水にも存在していた。 3)このような結果から、ツノアイアシには、生理活性物質であるMBOA等が含まれることが明かにされた。また、土壌中におけるツノアイアシによる生育阻害作用は、MBOA等による他感物質が関与していることが示唆された。
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Research Products
(3 results)