2008 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯におけるデンプン蓄積ヤシ類の生産力評価とデンプン特性の解明
Project/Area Number |
18405019
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
山本 由徳 Kochi University, 教育研究部自然科学系, 教授 (00093956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 徹志 高知大学, 教育研究部自然科学系, 教授 (10145112)
宮崎 彰 高知大学, 教育研究部自然科学系, 准教授 (00304668)
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Keywords | Arenga pinnata(サトウヤシ) / Arenga microcarpa / デンプン収量 / デンプン特性 / 樹幹形質 / 南東スラウェシ州ムナ島 / 北スラウェシ州サンギヘ島 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
インドネシア国,南東スラウェシ州ムナ島及び北スラウェシ州サンギへ島において,生育段階の異なるA.pinnataとA.microcarpaを伐採調査した.また,北スラウェシ州マナドのココヤシ研究所において,A.pinnataを伐採調査した.伐採後,生長形質を測定し,樹幹長に応じて3-8ヵ所で樹幹を切断して髄部を採集し,生重と乾物重を測定した。これらの乾物試料について,化学分析により全糖とデンプン含有率を測定した.A.pinnata:全長と樹幹長はそれぞれ13-21m及び2-14mの範囲にあり,いずれも花序出現前まで増加し,それ以降は増加しなかった.樹幹直径は24-32cmの範囲にあり,生育に伴う明瞭な変化はなかった.樹幹重と生存葉数の最大値は,それぞれ1379kg及び24枚となり,いずれも花序出現前まで増加し,それ以降は減少傾向にあった.樹幹髄部重とデンプン含有率は花序出現前の個体で最大値を示し,それぞれ496kg及び39%となり,デンプン収量は191kgと最大となった.マナドのA.pinnata(第一雄花序出現期)のデンプン含有率と収量はそれぞれ54%及び270kgを示し,ムナ島よりも高かった.A.microcarpa:全長と樹幹長はそれぞれ8-19m及び1-16mの範囲にあった.樹幹直径と樹幹重の最大値はそれぞれ15cm及び401kgとなり,ともにA.pinnataよりも低い値を示した.樹幹髄部重とデンプン含有率の最大値は,それぞれ157kg及び55%となり,最大デンプン収量は80kgとなった.両種のデンプンの糊化開始温度は75℃前後,最高粘度は550-700BU,アミロース含有率は35-50%で大差は認められなかったが,A.pinnataの溶解度と膨潤度は,樹齢による変異が大きかった。
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Research Products
(1 results)