2009 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯におけるデンプン蓄積ヤシ類の生産力評価とデンプン特性の解明
Project/Area Number |
18405019
|
Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
山本 由徳 Kochi University, 教育研究部・自然科学系, 教授 (00093956)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 徹志 高知大学, 教育研究部・自然科学系, 教授 (10145112)
宮崎 彰 高知大学, 教育研究部・自然科学系, 准教授 (00304668)
|
Keywords | Corypha utan(コリファヤシ) / Borassus flaberifera(パルミラヤシ) / 生長形質 / Elaeis guineensis(アブラヤシ) / デンプン収量 / 東ヌサ・トゥンガラ州 / バンテン州 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
2009年8月にインドネシア、東ヌサ・トゥンガラ州クパン市において、コリファヤシ(Corypha utan,現地名Gebang)とパルミラヤシ(Borassus flaberifera,現地名Lontar)について、生育と利用状況に関する聞き取り調査を行なった.また、Gebangについては樹齢(推定)の異なる個体(10年生2本、10-15年生2本、30年生4本)8本を、Lontarについては13年生樹を2本伐採して生長形質を調査し、髄部の全糖とデンプン含量を測定した.Gebang;樹長は8-25m、樹幹長は1-20mで樹齢とともに値が高くなったが、樹幹直径は50-57cmで樹齢の差は小さかった.樹幹重は178-3988kgの範囲にあり、30年生樹ではいずれも3t以上の値を示した.樹幹重に占める髄部の割合は70-85%であった.髄部乾物率は樹齢とともに高くなり、30年生樹では50-56%となり、全糖含有率は5-9%、デンプン含有率は45-60%を示した.デンプン収量は10年生樹では3-4kg、15-20年生樹では24-52kg、30年生樹では716-1145kgと著しく高い値を示した.Lontar;樹長12m、樹幹長8m、樹幹直径約35cm、樹幹重900-950kgを示したが、髄部乾物率は22-31%で、デンプン含有率は1-10%と低かった. 上記の他に、ジャワ島バンテン州の国営アブラヤシプランテーション(PT.PN8)において、改植廃材アブラヤシ(Elaeis guineensis、現地名Sawit)28年生樹3本を伐採調査した.樹長17-19m、樹幹長8.5-10.5m、樹幹直径32-44cm、樹幹重1127-1543kgで、髄部全糖含有率は9.3-14.8%、デンプン含有率は7.7-15.7%で全糖、デンプン収量はそれぞれ36-46kg、30-61kgであった.
|
Research Products
(6 results)