2008 Fiscal Year Annual Research Report
ペチュニア属遺伝資源の最終探査と種分化および種内変異に関する研究
Project/Area Number |
18405021
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
安藤 敏夫 Chiba University, 園芸学研究科, 教授 (30026588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上原 浩一 千葉大学, 園芸学研究科, 助教 (20221799)
國分 尚 千葉大学, 環境健康フィールド科学センター, 准教授 (20282452)
渡辺 均 千葉大学, 環境健康フィールド科学センター, 准教授 (80301092)
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Keywords | ペチュニア / 野生遺伝資源 / アルゼンチン / 閉鎖花 / ラムノシルトランスフェラーゼ / ウルグアイ |
Research Abstract |
今年度も引き続きアルゼンチン中部のコルドバ州とサンタフェ州に分布する、新規分類群と思われる極小輪のペチュニアの分布と性質を研究した。平成20年11月18日から12月7日の20日間、アルゼンチン中北部のサンタフェ州およびコルドバ州において極小輪のPetunia axillarisの詳細な分布について調査し、36の個体群を新たに発見した。 この極小輪のP.axillarisについて、これまでに採集したアルゼンチンおよびウルグアイ産の個体群とともに栽培して花器形態を計測し、クラスター分析に供したところ、コルドバ州・サンタフェ州産の極小輪のもの(P群)と従来の3亜種の4群に分類された。これら4群の計測値を分散分析に供したところ、17項目中8項目でP群とその他3亜種の問に有意差が認められた。 また、前年度のラムノシルトランスフェラーゼをコごドするRt臆伝子の塩基配列解析の結果、品種のRt遺伝子はP.axillaris由来であることがわかったため、アルゼンチン、ウルグアイで採集したP.axillaris野生個体群の塩基配列を決定して、ペチュニア品種の交配親に使われた野生種の起源地域を特定した。アルゼンチン、ウルグアイ産のRt遺伝子の塩基配列は11のハプロタイプに分けられた。このうち、ラプラタ河沿岸のアルゼンチン産2個体群とウルグアイ産3個体群のハプロタイプが品種と一致したため、品種の交配親のP.axillarisはラプラタ河沿岸で採集された可能性が高い。これは、P.axillarisが初めて採集されたのがウルグアイのモンテビデオ周辺であることと矛盾しない。
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Research Products
(4 results)