2006 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカの環境保全型農法における生物間相互作用の解明と害虫管理への活用
Project/Area Number |
18405024
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
足達 太郎 東京農業大学, 国際食料情報学部, 講師 (50385506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡島 秀治 東京農業大学, 農学部, 教授 (60194346)
石川 忠 東京農業大学, 農学部, 博士研究員 (60434007)
小路 晋作 金沢大学, 自然計測応用研究センター, 博士研究員 (10447683)
高須 啓志 九州大学, 農学研究院, 助教授 (50212006)
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Keywords | 国際研究者交流 / ケニア / プッシュ・プル法 / トウモロコシ / ネピアグラス / ギニアグラス / 捕食性天敵 / 混作 |
Research Abstract |
ケニア西部において、プッシュ・プル法をふくむ混作栽培の害虫抑制効果に、捕食性天敵がいかに関与しているのかを明らかにするため、操作実験によって圃場から天敵を除去し、混作区と単作区とのあいだで害虫と天敵の密度を比較した。その結果、トウモロコシの周囲にズイムシ類を誘引するギニアグラスを混作すると、捕食性天敵であるハサミムシ類およびクモ類の個体数が顕著に増加した。また、圃場より天敵を除去すると、ギニアグラス混作区のほうがトウモロコシ単作区よりもズイムシの個体数が増加した。これらのことから、ギニアグラスの混作はズイムシの捕食性天敵の保全に効果があり、これらの天敵の増加がズイムシの個体数を抑制していることが示された。住みかと餌を確保することを除去式操作実験によって明らかにした(小路)。 このほか、ケニア西部のトウモロコシ圃場やプッシュ・プル法にける害虫誘引作物として、また牧草として重要なネピアグラスについて、害虫およびその天敵生物の探索を行なうとともに、近年多発が報告されているネピアグラス萎縮病の病原媒介昆虫の探索と同定を行なった(岡島・石川)。 なお本研究では、アフリカの研究諸機関に所属する複数の研究者を研究協力者としており、国際学術交流でも一定の貢献を行なっている。その一環として、ケニアにある国際昆虫生理生態学センター(ICIPE)に所属する博士研究員であったC.A.O.Midegaを、2007年度の日本学術振興会外国人特別研究員として研究分担者の高須が受け入れることになった。 また、研究代表者の足達をベナンに派遣し、本研究課題にかんする国際熱帯農業研究所(IITA)との共同研究を西アフリカにおいて次年度以降に実施することを、同研究所の上級研究員で本課題の研究協力者であるM.Tamoとのあいだで合意した。
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[Journal Article] Management of witchweed, Striga hermonthica, and stemborers in sorghum, Sorghum bicolor, through intercropping with greenleaf desmodium, Desmodium intortum.2006
Author(s)
Khan, Z.R., C.A.O.Midega, A.Hassanali, J.A.Pickett, L.J.Wadhams, A.Wanjoya
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Journal Title
International Journal of Pest Management 52(4)
Pages: 297-302
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