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2006 Fiscal Year Annual Research Report

早生樹人工林バイオマスの利用効率を向上させる基礎技術の探索

Research Project

Project/Area Number 18405029
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

山本 浩之  名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 教授 (50210555)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉田 正人  名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 助教授 (30242845)
福島 和彦  名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 教授 (80222256)
中井 毅尚  島根大学, 総合理工学部, 助教授 (90314616)
Keywordsバイオマス / 環境政策 / 森林資源 / 二酸化炭素排出削減 / 化石資源代替エネルギー / 早生樹 / 繊維長 / 熱帯林
Research Abstract

18年度の研究では,ブラジルの緯度の異なる二地域にてユーカリ人工林の成長応力調査とサンプリング,およびその材質解析を実施した.まず,温帯地域(ポルトアレーグレ近郊,南緯32度)についてであるが,ユーカリグランディス16年生人工林にて30個体を選別し,表面成長応力解放ひずみを測定.その後,測定点より木部サンプルを採取,さらに髄を通る南北径に沿う木部試験片を採取.熱帯地域(ポストダマタ,南緯16度)においても同様な測定とサンプリングを行った.
測定終了後,採取した試験片(形成層および付着土壌は除去)を乾燥および消毒の後日本へ郵送(現地研究協力者に依頼).名古屋大学(一部は森林総合研究所)にて各種解析に供した.成長応力および各種材質解析の結果,以下が明らかとなった.ユーカリグランディス人工林における表面成長応力は,調査対象となった林分内では,個体の肥大成長速度によらないこと,また長応力は,熱帯地域,亜熱帯地域,温帯地域の順に絶対値が大きくなること,木部表面における密度,繊維長,ミクロフィブリル傾角は,個体の肥大成長速度には依存しないこと,などがわかった.
さらに,木部密度,繊維長,ミクロフィブリルについては放射方向変動を測定・解析中であり,その結果をもとにユーカリグランディスの材成熟機構を検討する予定であるが,現在のところ,材成熟は肥大成長速度によるのではなく,形成層齢に強く依存することを示唆する結果が得られている.このことについては,19年度も解析を継続し,最終的な結論を出す予定である.
以上の結果を,平成19年7月に開催される,熱帯早生樹によるCO2固定技術の探索に関する国際ワークショップ(インドネシア・ジョグジャカルタ市)にて報告する予定である.

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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