2007 Fiscal Year Annual Research Report
ユニークなセレン代謝能を持つ生物の学術調査・探索と環境浄化への応用
Project/Area Number |
18405042
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
江崎 信芳 Kyoto University, 化学研究所, 教授 (50135597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 達夫 京都大学, 化学研究所, 准教授 (70243087)
三原 久明 京都大学, 化学研究所, 助教 (30324693)
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Keywords | セレン / 代謝 / 微生物 |
Research Abstract |
1.アーキアのセレノシステイルtRNA^<Sec>生合成においては、O-ホスホセリルtRNA^<Sec>キナーセ(MJPSTK)によるセリルtRNA^<Sec>からの0-ホスホセリルtRNA^<Sec>合成過程が必須であると考えられていた。しかし、メタン生成好熱性アーキアMethanocaldococcus jannaschii由来のSelD、MJPSTK、セレノリン酸合成酵素(MJSecS)のin vitro解析を行った結果、MJPSTKとSelD依存的な経路とMJSecSとSelD依存的な経路の二つの独立した経路によりセレノシステイルtRNA^<Sec>が生成されることを見いだした。 2.特殊なセレンタンパク質を持つ微生物を探索した。Geobacter sulfurreducensに全く新たなc型シトクロム様セレンタンパク質が存在する可能性を見出した。G.sulfurreducensのGSU2937-GSU2936は、ストップコドンよりも上流のORFによりコードされるN末端側にヘムを結合する可能性のあるCXXCHモチーフを5つ持つ。しかし、マルチヘムタンパク質として知られるcytochrome c nitrite reductaseやhydroxylamine oxidoreductaseとのアミノ酸配列一致は12%に満たないことから、これらとは異なる機能を持つ新規タンパク質であると考えられた。
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Research Products
(4 results)