2007 Fiscal Year Annual Research Report
ヒ素汚染地域の農作物の生育及び成長における作物体内のヒ素汚染濃度実態の解明と対策
Project/Area Number |
18405044
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
ロイ キンシュック Nihon University, 生物資源科学部, 准教授 (10339294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉内 伸幸 日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (00256835)
長坂 貞郎 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (70318385)
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Keywords | 地下水 / ヒ素 / 水質 / 土壌 / 作物 / バングラデシュ / 農村地域 |
Research Abstract |
地下水のヒ素汚染が深刻な環境問題となっているバングラデシュでは、国民の健康被害が報告されている。農地土壌及び作物との関連性も指摘されているが、明確な根拠がない。本研究代表者ロイは過去数年間にわたり、バングラデシュのヒ素汚染地域で、農地土壌・農業用水のヒ素汚染の実態調査を続けており、学術報告をしてきた。これまでの調査結果から予想できることは、土壌への感染度は土壌の性質により様々あるが、作物・植物体内蓄積量も作物の種類により異なるということである。そのため、農作物の調査では、生育や成長過程(時期や季節)、ならびに作物の各部位(根、茎、葉、実など)の詳細な実態解明が重要である。そこで、本研究を実施するにあたって、バングラデシュの農村でよくみられる代表的な農作物を採取し、作物体内のヒ素濃度(総ヒ素量、As(III)、As(V))の状況を調べている。平成18年度には、地下水ヒ素汚染度が著しい地域にて、サンプリングを行い、第一段階の分析も終了している。平成19年度には、引き続きのサンプリング調査及び分析実験を行い、現在、これまでの分析結果をまとめている段階である。来年度(20年度)は本研究プロジェクトの最終年度であり、これまでの研究成果を国際シンポジウムの形で報告したいと考えている。現在、研究分担者及び現地協力者と話しあいの上、シンポジウム開催に向けて準備をしている。
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Research Products
(7 results)