2006 Fiscal Year Annual Research Report
北太平洋熱帯サンゴ礁海域に棲息する無脊椎動物の生理・生態と化学成分の調査研究
Project/Area Number |
18406002
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
塚本 佐知子 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (40192190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浪越 通夫 東北薬科大学, 薬学部, 教授 (30189196)
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Keywords | インドネシア / 北スラクエシ州 / 海洋無脊椎生物 / 海綿 / ホヤ / 細胞毒性 / イミダゾールアルカロイド / スクリーニング |
Research Abstract |
2006年度は、9月と12月の2回、インドネシアの北スラウエシ州において、海洋無脊椎生物の採集と生物からの真菌の単離を行った。 1回目は、2006年8月31日〜9月9日の日程で、日本側のメンバーとして、研究代表者 塚本佐知子(金沢大学)、研究分担者 浪越通夫(東北薬科大学)に加えて、鵜飼和代(東北薬科大学)、小林久芳(東京大学)、Megie Melanie Kapojos(東北薬科大学)、インドネシア側から、サムラトランギ大学のRemy E.P.Mangindaan、Hengky Manoppoが調査研究に加わった。その際、海綿やホヤなどの無脊椎動物を41種類採集し、真菌は412種類単離した。無脊椎動物は、少量をEtOH抽出しスクリーニングを行った。スクリーニングは、抗菌、細胞毒性、細胞周期阻害、神経突起伸展、p53-Hdm2結合阻害、Ubc13-Uev1A結合阻害について調べた。そのうち、黄色の海綿(コード番号06M024)からは、細胞毒性を有する新規イミダゾールアルカロイドを2個単離し構造決定した。現在、その成果を報告する論文を投稿中である。また、2007年3月に富山で行われる日本薬学会においても、その成果を発表する予定である。単位した真菌は、現在、東北薬科大学において培養を行っているが、サンプルができ次第、金沢大学においてスクリーニングを行う予定である。 2回目は、2006年12月15日〜12月24日の日程で、日本側のメンバーとして、研究代表者 塚本佐知子(金沢大学)、小林久芳(東京大学)、Megie Melanie Kapojos(東北薬科大学)、インドネシア側から、サムラトランギ大学のRemy E.P.Mangindaan、Hengky Manoppoが調査研究に加わった。海綿やホヤなどの無脊椎動物を139種類採集した。前回、多くの真菌を単離したので、今回は、真菌の単離は行わなかった。今後、スクリーニングを行い、活性物質の精製を行う。
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Research Products
(5 results)