2007 Fiscal Year Annual Research Report
北太平洋熱帯サンゴ礁海域に棲息する無脊椎動物の生理・生態と化学成分の調査研究
Project/Area Number |
18406002
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
塚本 佐知子 Kanazawa University, 自然科学研究科, 准教授 (40192190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浪越 通夫 東北薬科大学, 薬学部, 教授 (30189196)
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Keywords | インドネシア / 北スラウエシ州 / 海洋無脊椎生物 / 海綿 / ホヤ / 細胞毒性 / スクリーニング / 真菌 |
Research Abstract |
2007年度は、インドネシアの北スラウエシ州において、2回の調査研究を行った。1回目は、2007年8月31日〜9月11日の日程で海洋無脊椎生物の採集と生物からの真菌の単離を行った。日本側のメンバーは、塚本佐知子(金沢大学)、研究分担者浪越通夫(東北薬科大学)に加えて、鵜飼和代(東北薬科大学)、小林久芳(東京大学)、加藤光(金沢大学)、川畑哲郎(金沢大学)、Megie Melanie Kapojos(東北薬科大学)、インドネシア側から、サムラトランギ大学のRemy E. P. Mangindaan、 Hengky Rotinsuluが調査研究に加わった。海綿やホヤなどの無脊椎動物を96種類採集した。また、採集した78種類の生物から、合計300種類の菌を単離した、今後、スクリーニングを行う予定である。2回目は、2007年12月16日〜12月25日の日程で、日本側のメンバーとして、研究代表者塚本佐知子、浪越通夫、鵜飼和代、インドネシア側から、サムラトランギ大学のRemy E. P. Mangindaan、Hengky Rotinsuluが調査研究に加わり、海綿やホヤなどの無脊椎動物を263種類採集した。今後、スクリーニングを行う予定である。また、2006年度に採集したサンプルのうち、スクリーニングを行っていなかったものについてもスクリーニングを行った。交付申請書に記載した内容について、ほぼ計画通りに研究を行った。 一方、2006年9月に採集したLeucetta microrhaphisから、Ubc13-UevlA結合阻害、および、プロテアソーム阻害活性を示す活性が認められたので、精製を行い、以前、抗菌物質として報告されていたleucettamol Aを得た。この成果については、現在、論文を投稿中である。また、2008年3月に横浜で行われた日本薬学会においても、成果報告を行った。
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Research Products
(4 results)