2008 Fiscal Year Annual Research Report
定量的計算資源としてのランダムネス:効率的利用法の開発と限界の解明
Project/Area Number |
18500006
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
垂井 淳 The University of Electro-Communications, 電気通信学部, 准教授 (00260539)
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Keywords | 計算量理論 / アルゴリズム / ランダムネス |
Research Abstract |
(1) 具体的ブール関数の回路計算量に対する下界で、現在知られている最良のものは、Lachishらによる5nである。研究代表者は、Lashishらの枠組みの中の関数でサイズ5nの回路で計算できるものを構成することに成功した。これにより、Lachishらの枠組みから導き出せる下界の限界が5nであるという意外な結論が得られた。 (2) NOTゲートを少ない数だけしか用いないという制限下でのサイズと深さがともに小さいインバーター回路の構成に成功した。 (3) ストリームに出現する重複アイテムを特定する計算に必要なランダムネスと計算領域について、研究代表者は平成19年度LNCS4484において新結果を発表した。この結果は注目を集め、2009年1月のSODAO9においてRadhakrishnanらが新たな関連結果を発表した。さらなる展開のために研究代表者は彼らとの共同研究を進め予備的結果を得ることに成功した。
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Research Products
(6 results)