2008 Fiscal Year Annual Research Report
マルチコア、リコンフィギャラブルアーキテクチャ時代の基盤ソフトウェアの研究
Project/Area Number |
18500017
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
並木 美太郎 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (10208077)
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Keywords | 計算機システム / オペレーティングシステム / 計算機アーキテクチャ / 基盤ソフトウェア / 組込みシステム / リコンフィギャラブルシステム / マルチコアプロセッサ / FPGA |
Research Abstract |
本年度は最終年度にあたり、本研究において初年度および次年度で提案した方式について各種実装を行い、基盤ソフトウェアの方式の有効性を検証した。 (1)OSによるリコンフィギャラブルプロセッサの制御方式 メニーコアプロセッサのプログラム制御方式として、Linuxからリコンフィギュラブル、メニーコアプロセッサを制御するプロトコルおよびデバイスドライバの基本設計を行い、基本部分を試作し、方式の有効性を確認した。 (2)ベアマシン上でのVMとプログラミング環境の実装方式 OSを介さず、組込みプロセッサ上で直接実行するオブジェクト指向言語のVM(Virtual Machine)を、複数種類のプロセセッサ上で実装し、ハードウェアを直接制御すると同時に適切な抽象化・仮想化を行う方式についての有効性を検証した。 (3)Cellなどのマルチコアプロセッサ上のOSアーキテクチャとその実装 Cell B.E.のPPEおよびSPEで透過に資源管理を行うOSアーキテクチャとして、マイクロカーネル方式を採用し、異質なプロセッサを同等に扱う資源管理方式を提案、実装し有効性を検証した。 (4)命令エミュレーション方式の検討と実装 JavaVM上でのx86命令エミュレーション方式を実装し異種命令流の処理方式を検討した。 以上を通じて、本研究の課題であるマルチコア、リコンフィギャラプロセッサアーキテクチャ向けのOSアーキテクチャを提案し、適切な資源管理の方式を解明することができた
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Research Products
(6 results)