2006 Fiscal Year Annual Research Report
数値計算と組み込みシステムのための自動チューニング方式
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18500018
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Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Research Institution | The University of Electro-Communications |
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Principal Investigator |
片桐 孝洋 電気通信大学, 大学院情報システム研究科, 助手 (40345434)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 俊幸 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (60361838)
直野 健 株式会社日立製作所, 研究開発本部・中央研究所, 主任研究員 (20421935)
弓場 敏嗣 電気通信大学, 大学院情報システム研究科, 教授 (50251723)
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| Keywords | ソフトウエア学 / ソフトウエア開発効率化・安定化 / 超高速情報処理 / 高性能計算 / 自動チューニング / 組み込みソフトウエア / FIBER方式 / ABCLibScript |
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| Research Abstract |
1.研究の目的:数値計算と組み込みシステムへの適用を考慮した、ソフトウェアによる性能とパラメタ設定に関する自動チューニング方式を研究する。組み込みシステム特有の環境条件を同定し、高性能化と自動化に結びつけ、提案する自動チューニング方式の有効性を検証する。
2.本年度(〜平成19年3月31日)の研究実施計画:
(1)数値計算ソフトウェアの研究:
■固有値問題の並列直接解法ソルバで用いられる2分法について、並列効率の高い多分法を開発した。多分法で現れる性能パラメタ2種を自動チューニングする方式を開発した。日立SR8000の8PE上で7.7倍という高い速度向上を達成した。
■疎行列を係数にもつ並列反復解法ソルバに用いられる疎行列-ベクトル積処理に関して、BCRS形式の圧縮方式のブロック幅パラメタをd-Splineで自動チューニングする方式を開発した。また、同方式が効果のあることを評価した。
(2)性能パラメタの抽出、生データの取得、方式の提案と検証:並列固有値計算ライブラリABCLib_DRSSED、Householder三重対角化ライブラリの性能パラメタ抽出と、多様な計算機における性能パラメタデータの収集を計算機言語ABCLibScriptを用いて行った。
(3)データの洗練、従来のパラメタ自動分類方式の有効性評価:組み込みシステムに依存するため、引き続き行う。
(4)組み込みソフトウェア開発での性能パラメタ調査T-Engine/SR7727開発キットを購入し、研究環境を整備した。同開発キットを利用し、組み込みシステム評価用ベンチマークMiBenchにおけるFFTにおいて、組み込みソフトウェア開発に必要な実行速度に影響を及ぼす性能パラメタと、開発時に必要な工学上の制約の調査を行った。具体的な成果発表については、来年度に持ち越す。
(5)国際ワークショップの企画:関連する分野の調査・発展させるため、自動チューニングに関する国際ワークショップiWAPT2007を企画した。2006年9月12日に東京大学小柴ホールで当該会議を開催し盛会となった。
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