2008 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトウエアプロジェクトに伴うリスク予知へのデータマイニング手法を利用した挑戦
Project/Area Number |
18500021
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
菊野 亨 Osaka University, 大学院・情報科学研究科, 教授 (50093745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 修 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (60314407)
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Keywords | ソフトウェア工学 / リスク管理 / データマイニング / ソフトウェアプロジェクト |
Research Abstract |
最終年度となる平成20年度は,(独)情報処理推進機構ソフトウェア・エンジニアリング・センターの協力を得て,昨年度までに構築したリスク予知システムの評価実験を行った.実験の過程では,各因子に対する対処策とその効果についても情報を収集することで,潜在的な危険因子に対する有効な対処法についての知識を収集した. 実際の開発現場での適用が最も望ましい形であったが,そうした実環境の準備は困難であったため,実験は(独)情報処理推進機構ソフトウェア・エンジニアリング・センターが収集した企業横断的データを利用して行った.本手法の適用可能性と有効性を調べるために,ソフトウェアプロセスの改善案(例えば,プロジェクトが新規の業種・業務である場合,品質目標を明確にして実行可能性を検討し,テストでは開発者のスキルと人数について十分な体制を構築することで,不具合工数密度が低くなる,と言ったもの)を自動的に抽出し,その改善案がどの程度妥当かをソフトウェア技術者を交えた議論によって調査した. 実験の結果,(1)相関ルールの形で示される改善案は非常に理解しやすいこと,(2)得られた改善案は納得のいくものであることが確認できた.このことから,得られた相関ルールをデータベース化することで,ソフトウェア開発におけるリスク予知が十分可能であると判断できた.
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Research Products
(2 results)