2007 Fiscal Year Annual Research Report
組込みソフトウェア非正常系仕様化のための要求分析とプロマネの実践的モデリング研究
Project/Area Number |
18500025
|
Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
橋本 正明 Kyushu Institute of Technology, 情報工学研究科, 教授 (20253560)
|
Keywords | 情報通信工学 / 情報システム / ソフトウェア学 / モデル化 / ソフトウェア開発効率化・安定化 / 組込みソフトウェア / 非正常系 / 仕様化 |
Research Abstract |
組込みソフトウェア非正常系仕様化のための手法について、以下に述べるように、手法の統合と統御方法について研究した。 (1)仕様化の手法統合研究 データフロー・ダイアグラムに類似した、研究代表者らの提案による情報フロー・ダイアグラムを適用した静的な要求分析技術と、状態遷移表に類似した、研究代表者らの提案による分析マトリクスを適用した動的な分析技術を研究している。後者は熟練技術者向きであり、前者は熟練技術者のもとで未熟練者も使用できる。そこで、本年度は、この2つの手法の統合を図り、少数の熟練技術者と未熟練技術者を組み合わせたチームによる分析の可能性について研究した。なお、非正常系の知識ベースについては、障害分析や失敗学などにおける知識の特徴について研究し、知識の抽象化がキーであることを明らかにした。手法統合に関する理論化と、知識抽象化の具体化については、今後の研究が望まれる。 (2)仕様化の統御方法研究 非正常系の要求分析全体の統御方法を明らかにするため、プロジェクト・マネジメントの面から、チーム・ビルディングについて研究した。チーム・ビルディングにおいては、チーム・メンバーのスキルの種別とレベルが特に重要である。非正常系の分析においては、機械や電気、人間系、使用環境などの多様な専門分野のスキルが必要なので、マトリクス組織型のプロジェクト有効である。スキルのレベルについては、組込みソフトウェア・スキル標準を適用できる。
|