2006 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトウェアコンポーネントの利用容易化に関する研究
Project/Area Number |
18500029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
深澤 良彰 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20165252)
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Keywords | オブジェクト指向 / ソフトウェア / 再利用 / コンポーネント / コンポーネント指向 |
Research Abstract |
これまでに行ってきた研究をさらに深化させるとともに,コンポーネント用の新しいソフトウェアツールの設計・開発を行った。その主たる機能は,以下の3つである。 (1)作成したコンポーネントの品質を計測する手法 ソースコードが非開示なソフトウェアコンポーネントのための品質評価法として,これまでに提案してきたブラックボックス的品質測定手法に対して,さらに新しい要素を組み込み,より良いメトリクスの確立を行った。具体的には、提案するブラックボックス的品質測定手法に対して,計測値がどのような範囲にあれば良いコンポーネントと言えるかを明らかにした。 (2)ライブラリからのコンポーネント検索手法 コンポーネント技術では,要求を満すコンポーネントを適切に検索・選択するための手法が未整備な点が指摘されている。このためには、切り出したコンポーネントの意味づけをどのように行うのかという大きな問題点が残されている。これを解決するために,コンポーネントの試行と組み合わせて,コンポーネントの意味を明確にすることを試みた。実際には、インターネット上に公開されているさまざまなソフトウェアに対して検索を行い,コンポーネントとして蓄積することを実現し,提案手法の精密な評価を行った。 (3)ソフトウェアからのコンポーネント切出し手法 既存のソフトウェアの再利用性を上げるために,その中から自動的に,コンポーネントを切り出す手法についての研究を行なった。具体的には,既存のオブジェクト指向プログラムを,クラス問の継承関係,参照関係,および生成関係について静的に分析し,ソフトウェア部品の単位として再利用可能なクラス群を特定し単体で生成可能なコンポーネントにまとめる技術を提案した。
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Research Products
(7 results)