2007 Fiscal Year Annual Research Report
アスペクト指向アーキテクチャに基づく組込ソフトウェア開発環境の設計と実現
Project/Area Number |
18500030
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
野呂 昌満 Nanzan University, 数理情報学部, 教授 (40189452)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沢田 篤史 南山大学, 数理情報学部, 教授 (40273841)
蜂巣 吉成 南山大学, 数理情報学部, 講師 (30319298)
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Keywords | アスペクト指向 / 組込ソフトウェア / ソフトウェアアーキテクチャ / アーキテクチャスタイル |
Research Abstract |
本研究は組込ソフトウェアの開発を支援するマルチプラットフォーム環境の開発を目指すものである.組込ソフトウェアは並行に動作する状態遷移機械の集合というアーキテクチャに基づいてモデル化できる.開発環境はプラットフォーム独立なモデルの作成支援(前処理)とモデルからのプラットフォーム依存コードの生成(後処理)を支援する. 本年度は以下の研究を行った. 1.開発プロセスとアーキテクチャの整理 ソフトウェアの開発プロセスを大きく4つ,仕様モデル決定,ソフトウェアアーキテクチャ構築,実行前検査,コード生成として整理した.各プロセスでのステイクホルダを考え,ステイクホルダが協調する場面で必要となるアーキテクチャとして,コンセプチュアルアーキテクチャ,プロダクトラインアーキテクチャ,プロダクトアーキテクチャを定義し,その記述法を提案した. 2.モデル検査方法の提案 前処理において,ソフトウェアの設計に対するモデル検査の方法について提案した.モデル検査はCSPにおける詳細化検査ツールFDRとチャネル通信オートマトンのための検査ツールSPINを用いて行う.検査の実用化のために,UMLでの設計から検査ツールの入力コードに変換する方法,ならびに検査により判明した欠陥箇所をUML図上で表示する方法について考察した. 3.MDAに基づいたコード生成系の設計と実現 後処理において,ソフトウェアの設計からプログラムコードを自動生成する方法について考察した.モデル駆動型アーキテクチャの概念に従って,Java,C++,Cをプラットフォームとしたコード生成系を設計・実現し,その有効性を確認した. 4.高速なXML問い合わせ言語処理系の設計と実現 ソフトウェア文書の保存形式としてXMLが用いられている.文書の再利用を支援するために,XML文書に対する高速な検索方法を提案した.
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