2007 Fiscal Year Annual Research Report
センサーネットワークにおける時刻同期に基づく位置推定方式に関する研究
Project/Area Number |
18500031
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
大久保 英嗣 Ritsumeikan University, 情報理工学部, 教授 (60127058)
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Keywords | センサー / ネットワーク / 時刻同期 / 位置推定 / アルゴリズム |
Research Abstract |
本研究では、センサーネットワークにおける時刻同期に基づくセンサーノードの位置推定方式を開発し、実際に位置情報サービスを提供するミドルウェア(ロケーションサーバ)を実装し、いくつかのアプリケーションに適用して、その有効性及び実用性を検証することを目的としている。 本年度は、まず、前年度に開発した時刻同期手法と、それに基づく位置推定手法を利用して、屋内における遮蔽物による影響を考慮した測位誤差軽減手法と、センサーノードの測位精度向上を目的としたビーコンノードの選択アルゴリズムを開発し、実験及びシミュレーションにより評価し、これらの2つの手法の有効性を示した。これらの2つの手法は、従来の位置推定方式との併用も可能であり、応用範囲が広い手法であることも示した。 次に、センサーノードが移動する場合の位置の追跡に関して必要となる、ネットワークをまたがった追跡手法について検討した。具体的には、クラスタ間マルチホップネットワークの構成手法と、ネットワークトポロジの部分的再構築手法の2つ手法を開発して、実験及びシミュレーションにより評価し、実現可能性を示した。 さらに、位置情報サービスを提供するロケーションサーバと、インターネットから各種センサー情報をアクセス可能とするゲートウェイサービスを実現する機能を、マイクロストレージネットワークによって実現し,各種センサー情報をアプリケーションに対して提供するセンサーネットワーク基盤の構成手法と実装手法を明らかにした。
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Research Products
(8 results)