2006 Fiscal Year Annual Research Report
情報の不完全性を前提としたネットワーク推定・診断技術とその応用
Project/Area Number |
18500046
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
塩田 茂雄 千葉大学, 工学部, 助教授 (70334167)
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Keywords | サンプリング / 性能評価 / トラフィック / フロー / ボトルネック / 交流トラフィック / フラッディング / DDoS |
Research Abstract |
1 サンプリング測定を利用したネットワーク管理法 (1)単位時間あたりのトラフィック量からルータ内部で発生するロスを評価する手法を提案し,精度を検証した. (2)トラフィック量に測定負荷が依存しない「定周期サンプリング」の概念を提案した.また,定周期サンプリングによりフローレイトー(フロー単位の利用帯域)を推定する手法を提案し,その精度を実データで検証した. (国際会議発表2件(内1件は2008年度発表予定),学会発表3件,論文2件(投稿中)) 2 ボトルネックリンク帯域推定ツールの実装と評価 (1)通信経路の両端ホストの協調動作で,試験パケットを用いてボトルネックリンク帯域を推定する(クライアント-サーバ型)ツールを実装し,学内LAN上で精度検証実験を行った. (2)ボトルネックリンクの可用帯域を推定する原理を考案し,シミュレーションで精度を検証した. 3 部分トラフィック情報を用いたネットワーク異常イベント検出 交流トラフィック推定法を考案し,シミュレーションにより精度を検証した.また,DCUカウンタのアラーム発生パタンから異常原因を効率的に絞り込む手法について検討した.(論文1件,学会発表:1件) 4 オーバレイネットワーク,アドホックネットワークの自律分散制御 各ノードが局所情報に基づき自律的に動作しながら,フラッディングの際の余剰パケットを効率的に減らす手法を提案した(論文1件,国際会議発表2件(内1件は2008年度発表予定)) 5 その他 (1)各ルータが自分のIPアドレスの部分情報を書き込むことで,DDoS攻撃の攻撃元を推定する手法の効率性を評価した. (2)ユーザの移動を考慮した携帯電話網の品質評価モデルを考案し,Erlang B式の有用性を示した. (論文2件(内1件投稿中),国際会議発表2件,学会発表1件)
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