2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500047
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
川島 幸之助 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 教授 (90345330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大坐畠 智 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助手 (30361744)
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Keywords | 情報ネットワーク / 通信トラヒック / ピアツーピア / インターネット / ブロードバンド / トラヒック測定 / トラヒック分析 / P2P |
Research Abstract |
これまでWinnyのトラヒックを特定し、評価することは難しかった。平成18年度は、IPヘッダとTCPヘッダ情報のみでWinnyトラヒックを特定する方式を開発し、評価を行った。提案する特定方式では、囮のピアがWinnyネットワークに参加することで、Winnyネットワークに参加しているピアのIPアドレスとサービスポートを収集する。しかしながら、囮のピアがWinnyネットワークすべてのピアのIPアドレスとサービスポートを収集することは難しい。そこで、囮のピアが直接見つけられなかったピアを、直接見つかったピアとのピア間のクライアント/サーバ関係に着目することで特定していく方式を開発した。提案方式の特定精度を評価し、False positiveが0、False negativeが0.1以下であることを確認した。特定方式をISPトラヒックに対して適用し、Winnyトラヒックのフロー特性の評価を行った。フロー数で10%、ボリュームで30%がWinnyトラヒックであることが分かった。 Winnyトラヒック制御方式として、ファイル検索リンクを制御できるピアをWinnyネットワークに混入させ、ファイルの流通を制限する方式を開発した。流通制御が必要なファイルを持つピアに対して、検索リンクを制御することにより、ファイルの流通を抑える方式を開発した。提案方式をVMware上の数十ピア程度のネットワーク規模で評価を行い、制御を開始した後、2000秒程度でWinnyネットワーク上から、制御対象のファイルの検索ができなくなることを確認した。
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