2007 Fiscal Year Annual Research Report
自己機能変更が可能なセンサノードを用いたノンストップ・センサネットワークの研究
Project/Area Number |
18500060
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Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
宮崎 敏明 The University of Aizu, コンピュータ理工学部, 教授 (70404895)
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Keywords | センサネットワーク / TDMA / 位置推定 / アルゴリズム / 機能割り当て / 木構造ネットワーク / Context-aware / 自律分散 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き下記の基本アルゴリズムの検討を行うとともに,考案したアルゴリズムを統合し,総合的な実験ができるプロトタイプシステムを構築した. (1)木構造ネットワークトポロジ構成法 個々のセンサノードが取得したセンシングデータを効率的に収集するために,基地局(収集点)を根とする木構造のネットワークを自律的に構成・維持する分散アルゴリズムを考案.一度構築したネットワーク構造は,幾つかのセンサノードが突然機能を停止してネットワークから離脱しても,全体のネットワーク構造に大きく影響を与えることがない.そのため,頑健かつ効率的なデータ収集が可能なセンサネットワークを構成できる.本成果は,2つの国際会議(FGCN07, HWISE08)および情報処理学会全国大会にて発表. (2)分散アルゴリズムのタイムスロット割り当てへの適用 動的なセンサ機能割り当てのために昨年度開発した分散アルゴリズムを,TDMA(Time Divison Multiple Acess)方式の動的タイムスロット割り当てにも適用.その結果,パケット衝突を回避しつつ,効率的なセンシングデータの収集が可能となることを確認.本成果は,2つの国際会議(CIT07, HWISE08)および情報処理学会全国大会にて発表. (3)位置推定法 Context-awareセンサネットワークだけでなく,本研究が目指す各センサノードの動的機能変更を可能とするためにも,個々のセンサノードの位置を知ることは重要である.ここでは,GPSなどの直接的な位置測位機能を個々のセンサノードが持つことなく,幾つかの位置基準情報のみで,各ノードの位置推定を行う方式を考案.本方式は,既存方式を改良したものであるが,電波の遮蔽や反射などを想定した実環境下では,既存方式に比べ位置推定精度を向上できることを確認.結果は,情報処理学会全国大会にて発表.
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Research Products
(7 results)