2006 Fiscal Year Annual Research Report
アドホックネットワークのための環境適応型エージェント技術
Project/Area Number |
18500062
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
角田 良明 広島市立大学, 情報科学部, 教授 (40233671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 伸二 広島市立大学, 情報科学部, 助手 (50264932)
大田 知行 広島市立大学, 情報科学部, 助手 (90347617)
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Keywords | アドホックネットワーク / 環境適応 / エージェント / センサーネットワーク / ルーティング / 自動車走行制御 |
Research Abstract |
アドホックネットワークルーティングと車車間アドホックネットワークルーディングを活用した自動車走行制御について研究を進め、主に下記の成果が得られた。 1 アドホックネットワークルーティング 電力消費節約ルーティングについては、電力が零に近づいたセンサーノードを通過する経路があれば、そのノードを避けて新たな経路を局所的に回復、設定するセンサーネットワークルーティングを提案し、シミュレーション実験により、電力が零でないセンサーノードがネットワーク内にある一定数、残存する時間が延びていることを確認した。 位置情報や移動情報を利用したルーティングでは、ネットワークを格子状に論理的に分割し、縦方向の格子、横方向の格子に存在するモバイル端末の位置情報を分散的に共有管理する機構を導入し、モバイル端末が移動しても電波到達が保証できる範囲に存在するモバイル端末にデータを転送する新たなルーティングを提案し、従来の同様なルーティングであるOctopusと比較してデータ到達率で効果があることを示した。 2 車車間アドホックネットワークルーティグを活用した自動車走行制御 格子状の道路において車車間アドホックネットワークを用いて各自動車の位置、速度、目的地の情報をホップ数を制限して周期的に配信するモデルを想定し、その情報を受信する各自動車が渋滞箇所を自律的に回避する手法を提案し、シミュレーション実験により評価した。評価の結果、次の2つの結果が得られた。(1)各自動車がその周辺の自動車の情報を広く収集できるようにホップ数を多くするにつれ情報の精度が高くなり、平均走行時間は短くなるが、平均走行時間の短縮が見られなくなるホップ数の閑値が存在する。(2)自動車の出現頻度を変更して、交通量が様々な場合の平均走行時間についてVICSによる制御と提案法を比較評価した。その結果、交通量が高い場合、低い場合にはほとんど差は見られないが、中ぐらいの場合には明らかに効果が現れた。
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Research Products
(9 results)