2007 Fiscal Year Annual Research Report
アドホックネットワークのための環境適応型エージェント技術
Project/Area Number |
18500062
|
Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
角田 良明 Hiroshima City University, 情報科学研究科, 教授 (40233671)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 伸二 広島市立大学, 情報科学研究科, 助教 (50264932)
大田 知行 広島市立大学, 情報科学研究科, 助教 (90347617)
|
Keywords | アドホックネットワーク / 環境適応 / エージェント / センサーネットワーク / ルーティング / 自動車走行制御 |
Research Abstract |
1 アドホックネットワークルーティングとその応用 アドホックネットワークにおいて、ソースとデスティネーション間の経路上に一定のホップ数間隔で複数の管理ノードを設置し、経路切れを検知した管理ノードは、近接の管理ノード間の部分経路のみを修復するルーティング方式を提案した。シミュレーション実験により、遅延時間は少し長くなるが、到達率が向上できることを確認した。 アドホックネットワークの応用として、モバイルエージェントが可能な限り平等にノードを訪問できるように、ノードを移動してサービス情報を知らせる、新たなサービス発見方式を提案し、フラッディングよりもオーバヘッドが大幅に削減できることを解析で示すとともに、提案方式をJ2MEとBluetoothを用いて実装した。 2 車車間アドホックネットワークルーティングを活用した自動車走行制御 格子状の道路において車車間アドホックネットワークを用いて各自動車が渋滞箇所を自律的に回避する走行制御法を検討した。自動車の自律性を高めた走行制御法についてシミュレーション実験による評価を行い、渋滞が中程度の道路状況において目的地までの到達時間が短縮できることを確認した。 3 その他 モバイルアドホックネットワークに基づいた児童見守りシステムを開発し、広島市安芸区矢野南小学校の学区においてフィールド実験を行った。複数の児童が持つ端末で自律的に構成されるモバイルアドホックネットワークは児童のグループ情報を提供できるので、児童の見守りに有効であることが実証された。
|
Research Products
(16 results)