2008 Fiscal Year Annual Research Report
アドホックネットワークのための環境適応型エージェント技術
Project/Area Number |
18500062
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
角田 良明 Hiroshima City University, 情報科学研究科, 教授 (40233671)
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Keywords | アドホックネットワーク / センサネットワーク / プロトコル / ルーティング / 環境適応 / エージェント / テスト |
Research Abstract |
1アドホックネットワーク基本技術 (1)ルーティングの高信頼化、高性能化:自律分散クラスタリングに基づいた階層マルチキャストルーティングにおいて、クラスタ間にメッシュを構築することにより、クラスタ間経路の多重化を可能とした新しいルーティング方式を提案した。シミュレーション実験により、多経路に沿ったデータ転送のためデータパケットの到達量が向上することを示している。 (2)ネットワークの長寿命化:センサネットワークにおいて各ノードとシンクノードの間に多経路を事前に設定しておき、ノードの電池切れにより経路が切れても、まだ生きている経路に切り替えてデータの転送を維持する新しいルーティング方式を提案した。経路の多重化と動的な経路の切り替えをオーヘッド少なく実現できるので、センサネットワークの長寿命化が期待できる。 (3)プロトコルのテスト、セキュリティ:入力の順序に関係なく遷移先の状態が定まるとき、順序の異なる入力の系列は同値であるとみなすことができる。このような同値分割法により、アドホックネットワークプロトコルのテストケースを大幅に削減できる新しい方法を提案した。セキュリティについては、秘密分散法を用いて、盗聴などに耐性を持っデータ転送方式も提案している。 2アドホックネットワーク応用技術 モバイルアドホックネットワークに基づく児童見守りシステムにおいて、誤登録された通学路を自動的に検出し、インタラクティブに通学路を修正するシステムを開発した。
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