2007 Fiscal Year Annual Research Report
絵画の色彩構成の客観的分析のための画像色彩処理の基礎技術開発
Project/Area Number |
18500077
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
小林 光夫 The University of Electro-Communications, 電気通信大学, 名誉教授 (70008829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 卓治 国立歴史民俗博物館, 研究部, 准教授 (70270402)
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Keywords | 感性情報学 / 芸術情報 / 色彩情報 / 画像色彩処理 / 絵画の色彩 |
Research Abstract |
平成19年度は、昨年に引き続き、従来の分析技法の整理、基礎技術の体系化(概念構成)とソフトウェアの作成を行い、画像色彩処理の基礎技術を確立した。また、いくつかの具体的事例について、確立された基礎技術を適用して分析を行い、その有用性を確認しだ。 具体的事例として、共時的な視点から、画家の特徴比較(マチスとピカソ、ゴッホとモネ)を試み、通時的な視点から、近代フランス絵画の様式と配色の複雑さとの関連について調べた。 さらに、発展的研究として、配色に関する多面的な研究を実施した。具体的には、シュヴルールの色彩調和論、心理実験による心理量と心理物理量の関係、配色の分類体系の構築、などを行った。 上記により、今後の高次の画像色彩情報・美的概念の抽出へと発展が期待される。 成果は、論文誌や学会発表をはじめ、国内外のシンポジウム等の招待講演において公表し、高い評価を受けた。具体的な研究実績を時系列として述べる: 5月に、国立新美術館において開催された日本色彩学会第38回全国大会において、2件の研究発表を行った。 7月に、フランスの学術雑誌「COULEUR、 CIC(Centre d'Information de la Couleur)」(年4回発行)に、研究協力者のM.Albert-Vanel氏との共同研究の成果が論文として掲載された。 同じく7月に、昨年に引き続き渡仏し、南仏Poet-Lavalで開かれた色彩団体の会合Academie d'ete de la Couleurにおいて、研究発表を行った。 9月に、長野大学が開催した「色彩情報シンポジウムin長野」に招待され、本研究の内容に基づく講演を行った。 11月に、色彩科学に関する国内最大の研究シンポジウムである「カラーフォーラムJAPAN2007」において、研究発表を行った。
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Research Products
(6 results)