2006 Fiscal Year Annual Research Report
P2P流通基盤に融合された自律協調型ウェブコンテンツ共有機構の研究
Project/Area Number |
18500088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
楢崎 修二 長崎大学, 工学部, 助教授 (80253475)
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Keywords | 情報共有 / インターネット / webシステム |
Research Abstract |
近年インターネットの規模の増大により、ウェブサーバの負荷は増大する一方である。そこで本研究ではウェブサーバをP2Pプロトコルにより接続し、クライアントであるウェブブラウザがコンテンツのURLを基にしたハッシュ関数によって対象サーバを選ぶことにより負荷を分散させる手法を実現する。本年度では、このモデルをlinux上で動作するApacheサーバとfirefoxウェブブラウザとの上に実現した。また特定コンテンツを有するサーバにアクセスが集中した場合の負荷分散を実現するために、ウェブサーバとブラウザ間で負荷情報を伝播させるためのXMLプロトコルを構築し、それを基にして、クライアントがハッシュ値を変動させることにより近隣サーバへのアクセス分散を実現した。これらの手法の有効性の評価を行なうために演習科目での資料配布に適用し、実験データを蓄積した。解析結果からサーバの負荷やアクセスの分散に関して改善を確かめることができた。実装に時間が掛ったため本年度は年度末に研究報告を2件行なったのみであり、論文投稿は19年度に持ち越すことになった(現在投稿中1件)。ただし、情報処理学会の研究会での発表(情報処理学会九州支部火の国情報シンポジウム2007)では奨励賞を受賞することができた(110件の発表中3件)ため、有意な成果が得られているものと考えている。
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